• IoT
  • モバイル・通信

セントラル警備保障株式会社M2M向けモバイル通信サービス

画像サーバ内蔵カメラシステム「ポンカメシリーズ」の通信に「Pilina WiMAX」を導入。固定IPアドレス利用で、シンプルなシステム構成が可能に。

要約版PDFダウンロード

画像サーバ内蔵カメラシステム「ポンカメシリーズ」の通信に「Pilina WiMAX」を導入。固定IPアドレス利用で、シンプルなシステム構成が可能に。

安全・安心な社会を作るための基盤のひとつとなっている警備サービス。画像関連サービスに注力するセントラル警備保障株式会社(以下、CSP)では、設置が容易でWi-FiとWiMAXでアクセスできる画像サーバ内蔵カメラシステム「ポンカメシリーズ」を開発、提供している。固定IPアドレスによる低価格化を模索していたCSPでは、京セラコミュニケーションシステム(以下、KCCS)のWiMAX回線を用いた高速モバイル通信サービス「Pilina WiMAX」の利用を決定。導入コストの一層の引き下げを実現するとともに、KCCSとの協業による事業領域の拡大も視野に入れている。

1.Wi-FiとWiMAXでアクセスできるポンカメシリーズを開発

安全・安心な社会を作る基盤のひとつとして、重要な役割を果たすのが警備サービスだ。CSPは1966年に創業して以来、顧客に愛され選ばれる信頼度No.1の「安心サービス企業」を目指して、警備・防犯・防災から情報セキュリティまで、より高い価値を持つ警備サービスの提供に挑戦している。

同社は2012年に中期経営計画とてして「CSPパワフル50計画」を策定、画像関連サービスを注力事業の1つとし、CSP画像センターを中核にポンカメシリーズによるカメラ監視など、さまざまなサービスを提供している。
従来、防犯カメラの設置にはケーブルの敷設が必要であり、コストがかさむことが大きな課題だった。「それに対して、ポンカメシリーズはポンと設置できることが大きな特長です。Wi-FiやWiMAXによる無線通信でデータを保存できることから、懸案だった通信ケーブルも不要になりました。また外部録画装置を一体化することにより電源を引き込むだけで簡単に利用できます。これによって、設置工事の省力化と大幅なコスト削減が可能になりました」と語るのはCSP 営業本部 画像システム開発室 室長 加藤 勉氏だ。

セントラル警備保障株式会社 営業本部 画像システム開発室 室長 加藤 勉氏

2.固定IPアドレス利用による一層の低コスト化を模索

CSPでは最初に「ポンカメ ムービー」を開発、録画データのダウンロードやカメラのズームの調整はWi-Fi接続によりカメラ設置場所の近くからPCで操作できるようにした。その後、「ポンカメ ハイビジョン」を開発、大容量の録画データを必要に応じてダウンロードするという方式に最適なことから2011年10月に高速インターネット通信が可能なWiMAXを採用、WiMAXモジュールを標準搭載した。これによって遠隔地からもインターネットを介して録画データにアクセスし、ライブ映像の閲覧、録画映像の確認や別媒体への保存などをできるようにした。「ポンカメシリーズは簡単に設置できコストも大幅に減らすことができることから好評で、コインパーキングや工場の従業員用駐車場、商店街などで導入が進んでいます」(加藤氏)。

無線で高速通信ができポンカメシリーズに適したWiMAXだが、利用にあたり最大の問題は固定IPアドレスを提供している事業者がないことだった。ポンカメ ハイビジョンにインターネット経由でアクセスするにはカメラ側のIPアドレスが分かっていることが必要だ。そこで、CSPでは警備通報装置をIP接続するためのネットワークサービス「ETAS(CSP Easy To Access System)」の接続装置をWiMAXルータの後ろに付けて、提供していた。「接続の度に変化するIPアドレスとドメイン名を自動的に結びつける無料のダイナミックDNSサービスもありますが、サーバが安定的に運用されるとは限らず、つなぎたい時につなげないこともあります。一方、ETASは24時間365日運用で信頼性も非常に高いのですがコスト面での課題がありました。そこで、WiMAXで固定IPアドレスを提供する事業者はないかと探しました」(加藤氏)。

3.サービスレベルの高さから、KCCSのPilina WiMAXを採用

そのような中、CSPはKCCSが固定IPアドレスを利用可能なPilina WiMAXを提供していることを知り、固定IPアドレスを提供する他のWiMAXサービスと比較検討した結果、2012年5月にPilina WiMAXの利用を決定した。
Pilina WiMAXを選んだ理由について加藤氏は「ETASのように回線を監視し、通信状態をリアルタイムで管理するサービスは他社ではサポートしていませんでしたが、Pilina WiMAXには標準で付いています。また、ポンカメ ハイビジョンをレンタルで提供する際には回線の開通や閉鎖を頻繁に行う必要がありますが、KCCSなら責任を持って対応してくれると判断しました」と説明する。

ネットワーク事業推進室 室長 森 丈志

「固定IPアドレスの提供を大前提にCSP様にふたつの提案を行いました。ひとつはWiMAX回線が少ない時は直販で提供し、利用回線が増えたり、事業領域が広がり通信事業を行うことになるようであれば、MVNO支援サービス(MVNE)でCSP様がMVNO(仮想移動体通信事業者)として発展していけるようにサポートするということです。もうひとつは、CSP様にはソリューションベンダとしての競争力があるので、回線提供だけでなくパートナーとして協力し合い新しいビジネスに取り組んでいきたいということでした」と振り返るのはKCCS ネットワーク事業推進室 室長 森 丈志だ。
CSPは、まずは案件単位でPilina WiMAXの利用を開始。顧客のセキュリティ要件や利用シーンに合わせて提案していく。

Pilina WiMAXによる録画データへのアクセスイメージ

4.WiMAXを活用したネットワーク関連サービスでの協業も視野に

CSPでは、ポンカメ ハイビジョンでの利用をはじめPilina WiMAXのさらなる活用を進める考えだ。IPカメラとPilina WiMAXの固定IPアドレスを組み合わせた提案は、秋田県の再開発の現場をホームページに公開したいという案件で、すでに採用が決まっている。また、CSPでは今後、ポンカメ ハイビジョンとPilina WiMAX、VPNをセットにして提供するレンタル事業を拡大していく構想もある。特に自治体などの場合、レンタルにすれば資産を持たず回線やメンテナンスはCSPが請け負うため、リスクも少なく管理する必要もないのでメリットが大きい。

さらに、CSPでは近々キャリア系サービス会社が始めるVPNビジネス向けに、マルチファンクションWiMAXルータ「ER-700」を提供する。「このビジネスでは、キャリア系サービス企業がVPNを販売し、私たちがルータとWiMAX回線を提供します。この回線としてPilina WiMAXの活用も考えられます。また、私としてはMVNOを視野に入れた事業展開も考えておりますので、WiMAXを活用したネットワーク関連サービスでは今後もKCCSさんと協力体制を組めると考えています」(加藤氏)。

NWソリューション営業部 NWソリューション営業課 宇佐見 典昭

また、「最近、ネットワークにつながれた機械同士が人を介在せずに、相互に情報交換し、自動的に制御が行われるM2Mがキーワードになっています。ポンカメ ハイビジョンはその先駆的なケースとなります。今後もCSP様のビジネスをサポートするとともに、M2MビジネスへのPilina WiMAXのさらなる展開を目指します」とKCCS NWソリューション営業部 NWソリューション営業課 宇佐見 典昭は、抱負を語る。

取材時期:2012年8月
掲載日:2012年10月9日

掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

導入事例一覧へ戻る

お問い合わせ

KCCSカスタマーサポートセンター

携帯電話・IP電話など
受付時間
9:00〜17:00(土・日・祝日は除く)