技術情報
Sigfox回線の利用期間経過後、再度デバイスをアクティベートする方法
2020.12.16
Sigfoxデバイスを長らく使っていて、ふとSigfoxクラウドを確認すると、おかしい、メッセージが届いていない。それはSigfox回線の利用期間を経過してしまったからかもしれません。
(その他の原因についてはこちら)
Sigfox Buyで購入した回線には1年の利用期間があり、利用期間経過後にデバイスから送信したメッセージはSigfoxクラウドで確認できません。回線の利用期間経過後にデバイスから送信したメッセージをSigfoxクラウドで確認したい場合は、Sigfox Buyで回線を購入し、デバイスにToken(回線の利用権)を紐づける必要があります。

Sigfox回線の利用期間経過後、再度デバイスをアクティベートするために、Sigfoxクラウド上で必要な手続き
実際の手順を説明する前に、再度デバイスをアクティベートするためにSigfoxクラウド上で必要となる手続きを説明します。
Sigfoxクラウドでは、Group、Device Typeという括りでデバイスが管理されています。GroupにDevice Typeが所属しており、Device Typeにデバイスが所属しています。
Device Typeには、Contract(回線の契約)が紐づいており、ContractはToken(回線の利用権)を保有しています。Device Type内にあるデバイスが通信をするとTokenが紐づき、Sigfoxクラウドでメッセージを確認できるようになります。

Tokenには、利用期間があります。利用期間を経過したTokenが紐づくデバイスは、利用期間経過後に送信したメッセージをSigfoxクラウドで確認できません。もう一度同じデバイスを使いたい場合は、再度Tokenを紐づける必要があります。デバイスの所属するDevice Typeに紐づくContractにTokenが残っている場合は、Restart機能を使うことで再度Tokenをデバイスに紐づけることができます。(詳細はこちら)
今回は、ContractにTokenが残っていない場合の手続きを説明します。
下図左側のデバイスは、デバイスに紐づくTokenの利用期間が経過し、新たにメッセージを送信してもSigfoxクラウドでメッセージを確認できない状態です。Device Typeに紐づくContractには、Tokenが残っていません。
デバイスを再度利用するには、新たなTokenが必要ですので、Sigfox Buyより回線を購入します。回線を購入すると、同じGroup内に新たなDevice Typeが作成されます。そのDevice Typeには、購入した回線分のTokenを保有するContractが紐づいています。

Tokenの利用期間が経過したデバイスを新たに作成されたDevice Typeに移動(Tranfer)します。Sigfoxデバイスからメッセージを送信し、Sigfoxクラウドでメッセージを受信するとデバイスに新たなTokenが紐づき、再度、Sigfoxクラウドでメッセージを確認できるようになります。

- ※Tokenの利用期間が残っているデバイスをTransferすると、そのTokenが失われ、残期間分を利用できなくなる場合があります。また一度失ったTokenは再利用できませんので、Tokenの利用期間を確認してから、Transferしてください。
以上がSigfox回線の利用期間が経過したデバイスを再度アクティベートするためのSigfoxクラウド上の手続きになります。では実際にデバイスを再度アクティベートしていきましょう。
Tokenの利用期間を確認
始めに、Tokenの利用期間を確認します。Tokenの利用期間はDevice Information画面のToken Validityより確認できます。Sigfoxクラウドにログイン後、上部DEVICEタブをクリックし、Device Listから該当のIdをクリックするとDevice Information画面に遷移します。
Token validityを過ぎている場合、回線が切れている為、こちらの技術ブログを参考に回線を再登録してください。
