技術情報

EmailCallbackの利用上限

2022.09.30

みなさんはSigfoxのCallback機能の一つであるEmailCallbackをご存じでしょうか。
EmailCallbackはCallback設定画面にてChannelをEMAILに設定することで任意のメールアドレスへデータを送ることができます。
本機能は転送先のアプリケーションを用意せずとも、簡単にCallback機能を試せる一方で一日で利用できる数に上限があります。
この制限はEmailCallbackがテストやPOCといった少量の利用を前提として実装されている機能であることからCallback機能の中では唯一制限がかかっています。
本記事ではEmailCallbackをご利用いただく際の注意点として、EmailCallbackの利用上限についてのお話をします。

利用上限

EmailCallbackはCallbackで利用できる他のChannel(URL,BATCH_URL)とは異なり、最上位Group *1あたり1日100通までの利用制限があります。
*1 最上位GroupはGroup一覧より一番左側にあるGroupになります。
該当の最上位Group配下にサブグループがある場合、▶マークが表示されます。

利用上限を超えた場合

一日の利用上限を超えると設定されている任意のメールアドレスへ以下のメールが届きます。
また、メール本文には制限を受けるGroup名が記載されています。
このメールを受け取った後はリセット日*2 までEmailCallbackの利用ができなくなります。
*2 リセット日はGroupに設定されているTimeZoneの午前0時です。
TimeZoneを確かめる場合、Group一覧より確認したいGroup名をクリックすることで確認できます。
例) TimeZoneがAsia/Tokyoの場合、日本時間0時がリセット日になります。

EmailCallback超過によるエラーコード

利用上限を超過して利用したメッセージにはCallbackのエラーコード:600 - Quota exceeded -が表示されます。
※エラーコードの確認方法についてはこちらをご確認ください。


また、Callbacksを設定しているDevicetypeよりエラーを確認することもできます。
こちらの方法を利用することでどのデバイスでエラーが出ているかを確認できます。

【エラーの確認方法】

1.DeviceTypeの一覧をクリック
2.EmailCallbackを設定したDevicetype名を選択
3.左メニューより【CALLBACKS】を選択
4.CALLBACKSのErrorsより!アイコンをクリック

5.表示されているErrorより問題が発生しているDeviceIDを確認する。
EmailCallbackの超過利用によりCallbackにErrorが出ている場合、Information欄に Quota exceededが表記されます。


最後に

このようにSigfoxサービスにおけるEmailCallbackには制限があります。
SigfoxのCallback機能を利用して、メール配信サービス等を行いたい場合、メール配信用のサーバを別途ご用意いただき、Callback機能のChannel URL又はBATCH_URLを利用し該当サーバへデータを転送する必要があります。

著者情報

LPWAサポート課 永野 智弥

大学在学中Sigfoxネットワークの魅力に惹かれ入社。
現在はSigfoxサービスに従事し、Sigfoxのさらなる発展に向けてお客様のサポートを行っています。