太陽光発電所の建設・運営でミャンマーの電化率向上に貢献する

京セラコミュニケーションシステムグループは長年培ってきた太陽光発電事業のノウハウを活かして、ミャンマーの町村に信頼性の高い持続可能なエネルギーを提供し、ミャンマーの皆さんに貢献したいという考えのもと、太陽光発電所の建設・運営に継続的に取り組んでいます。

プロジェクトメンバー

  • エンジニアリング事業本部 Sann Ye Kyaw

EPISODE.1 ミャンマーのすべての人々に、電気のある暮らしを届ける

ミャンマーの電化率は2021年に58%まで向上し、次の2030年には100%にする目標を継続的に掲げています。KCCSは、継続的に地域の方々に貢献すべく、現地企業との合弁会社KYOCERA Communication Systems Kinetic Myanmar Co., Ltd.(KCKM)を通して、ミャンマーの電化率向上を支援し、人々の生活水準の向上、産業の発展などに貢献することを目指し、無電化地域・電力不安定地域に対する発電施設や送配電設備の構築、電力システムの整備などを行っています。

EPISODE.2 ミャンマー全土で13村に対して、太陽光発電による電力供給

2018年10月に初めて、ミャンマー国内において電力供給し約3年が経過し、現在はバゴー管区をはじめザガイン管区・エーヤワディー管区・タニンダーリ管区に範囲を広げ地域の皆様に喜んで頂けるように皆様の協力のもと事業を継続しています。

KCCSグループは、既設の電力送電網に系統連携せずに、マイクログリッドという、電気を使う場所の近くに小型の発電施設を設け、独自の電力網(自営線)を構築し、発電した電気を現地で消費(=地産地消)する分散型電源スタイルを取っています。

EPISODE.3 「いつでも使える電気の便利さ」を知ってもらう

ミャンマー国内の市街地でも、頻繁に停電があるこの国において、弊社の運用サイトは、24時間365日絶え間なく電気を供給しています。各地区に住む人々に、「いつでも使える電気の便利さ」に慣れてきた事もあり、最近では各世帯の家電製品も充実し生活レベルは向上しています。更に医療用の冷蔵庫も完備出来た事によりワクチンの保管にも寄与出来ています。
農業においては、自動化のポンプの導入が進み、農業用水を効率よく利用することができています。このように、電気は現地の地域・生活に根付いて欠かせないものとなっています。
今後は更に、地場産業が活性化出来るように支援してまいります。

電化前の手動揚水ポンプ
電化後の電動揚水ポンプ
ミャンマー Myanmar バゴー地区 Bago タニンダーリ管区 Tanintharyi ヤンゴ管区 Yangon エーヤワディー管区 Ayeyawady ザガイン管区 Sagaing

EPISODE.4 現地でのさまざまな課題を乗り越え、電化率向上に貢献していく

ミャンマーは交通インフラが整備されていない地域がいまだに多くあります。バゴー管区では太陽光発電所の施工において、現地までの道のりが整備されておらず、施工用具や部材の運搬にも大変な労力を要するなど厳しい環境の中で建設が進みました。

また、設計や施工に関しては、現地企業に協力してもらう必要があり一緒に取り組んだのですが、当初は、日本とは異なり品質面で大きな課題が残りました。しかし、少しでも良い物を提供したいとの思いで、KCCSグループが日本で培ってきた技術を基に、現地の状況に合わせて徐々に仕様を詰めながら施工を進め、品質を高めることができました。

さらに、当初は太陽光発電に関する法律も完全には整備されていなかったため、契約面で難航しましたが、ミャンマー政府と協議を重ねた結果、外資企業であるKCCSグループがミャンマー国内における売電事業に参画できるようになりました。
KCCSで日本とミャンマーの橋渡し・調整役を担うミャンマー出身のSann Ye Kyawは、今後に向けて次のように話します。

「このバゴー管区の太陽光発電所以外にも電化を待つエリアがたくさんあります。現在はマイクログリッドの建設を進めていますが、将来的には産業発展のためにメガソーラーを展開することを視野に入れています。厳しい環境の中で事業を進めており、課題は多くありますが、私自身の故郷であるミャンマーで、社会的意義の高い仕事に携われることを誇りに思っています」。

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