図書館でAIを活用したらどう変わる?|第21回図書館総合展出展レポート

2019年11月28日

京セラコミュニケーションシステム(以下KCCS)は、11月12日~14日の3日間、図書館関連業界で最大のトレードショーである「第21回 図書館総合展」に出展しました。
2日目のフォーラムでは、「図書館でAIを活用したらどう変わる? ~限られた予算の中で今変えられること~」と題し、フォーラムを開催しました。
また、展示ブースでは、画像解析AIによる蔵書点検システムのデモ展示やオーディオブック配信サービスの紹介とともに、公共・大学・企業・電子図書館システムを中心にKCCSの文教ソリューションをご紹介しました。

フォーラム|図書館でAIを活用したらどう変わる? ~限られた予算の中で今変えられること~

現在、図書館を取り巻く課題として、予算・人員の減少傾向が続く中で、法改正による障がい者への対応、若年層の利用促進、システムの使い勝手であるアクセシビリティ向上など利用者サービスの多様化への対応が要求されています。
このような状況をうけて、各図書館ではIC機器や専用機器などのハードウェアによる解決や対応が行われていますが、図書館の予算は減少傾向にあるため、新しい仕組みやサービスを導入することが困難になってきています。

KCCSでは、この問題をAIやクラウド上のさまざまなサービスと連携・活用することで、現在のIC機器や専用機器と同等の機能を低コストで実現し、図書館におけるシステム投資額全体の削減につなげるご提案を導入イメージとともにご紹介しました。

画像解析AIによる蔵書点検システム

現在の蔵書点検は、バーコードリーダーやRFIDで行っていますが、バーコードリーダーでの蔵書点検は人手が必要だったり、蔵書が多いと休館日が長くなる傾向があったりと、利用者サービスの観点で課題があります。また、RFIDには設備投資や高額な維持費が負担となり、予算の面で課題があると言われています。今回、KCCSがご提案した画像解析AIによる蔵書点検は、設備投資が比較的安価で一括処理が可能なため、蔵書点検に必要な工数を削減でき、休館日を短くできるというメリットが期待できます。

蔵書点検システムの比較|バーコード・RFID・画像解析AI(ICT事業本部 文教・医療営業統括部 部長 長野 伸幸)

KCCSが開発を進めている画像解析AIによる蔵書点検システムは、まずスマートフォンやタブレット端末などで図書館の書架一面を撮影し、画像データをKCCSグループの株式会社Ristが提供する画像解析AIに取り込みます。
続いて画像に写る複数冊の書誌の背表紙からタイトル・著者名・分類番号をAIが分析、図書館が保有する書誌登録データベースとマッチング・照合し、蔵書点検を行います。これにより、図書館業務の中でも特に負担の大きな業務である蔵書点検において、手作業で点検することなく、まとめて蔵書を点検することができます。今回のフォーラムでは、既存の蔵書点検システムとの違いをご説明した後、画像解析AIによる蔵書点検の流れをデモでご覧いただきました。

画像解析AIによる蔵書点検システムデモの様子(ICT事業本部 ソリューション事業部 野村 沙弥子)

「ELCIELO」と「audiobook.jp」が連携した「オーディオブック配信サービス」

2020年2月からKCCSではオーディオブック配信サービス提供を開始します。オーディオブックは読書バリアフリー法への対応だけでなく、忙しいビジネスマンや手の空く時間の少ない主婦の方、また細かな文字を読みづらい高齢者がストレスなく読書を楽しめ、かつ時間を有効活用できるツールとして注目を集めています。
オーディオブックがELCIELOの検索画面でどのように表示されるのか、操作性も含めデモでご説明し、数種のオーディオブックをきいていただきました。

オーディオブック配信サービスイメージ・デモの様子

ICゲート代用システム他AI・各社サービス連携で変えられること

株式会社ABEJAの画像解析技術(ABEJA Insight for Retail)による、ICゲート代用システムをご紹介した他、従来の図書館で必要なIC機器をAIや各種サービスに変えた時の拡張性や費用についてご説明しました。

AI・各社サービス連携で変えられること

講演終了後の質疑では、蔵書点検システムについての運用上の懸念点、実現にあたっての疑問や、拡張性について具体的な質問をいただき、関心の高さを伺えました。

フォーラムには約100名のお客様に参加していただき満席となりました

展示ブース|図書館システム・電子図書館システム・画像解析AI(蔵書点検システム)をご紹介

展示ブースでは、「つながる・ひろがる・みつかる ~みんなのそばに図書館を~」をテーマに、図書館システムとフォーラムで講演したAIによる蔵書点検システムのデモを展示し、多くの方にご来場いただきました。

KCCS文教ソリューション
体験コーナー
公共図書館システム「ELCIELO(エルシエロ)」
大学図書館システム「CARIN-i(カリン-アイ)」
電子図書館システム「BookLooper(ブックルーパー)」

出展製品・サービス

 

会期中は多くのお客様にご来場いただきありがとうございました。
今後もKCCSでは、図書館システムをはじめとするソリューションで、AIをはじめとする新しい技術や斬新な発想を積極的に取り入れ、より快適な図書館システムをご提供し続けて参ります。

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