技術情報

Sigfoxクラウドのメッセージはいつまで確認できる?(Message Historyの表示期間)

2022.02.25

「メッセージはSigfoxクラウドからいつでも取得できるんでしょ?」
「Sigfoxクラウドにあった過去のメッセージが消えているんだけど、なんで?」

このような疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
Sigfoxクラウドではメッセージの閲覧(取得)期間が設定されており、期間が過ぎるとメッセージが閲覧できなくなります。
また、今後Sigfoxクラウドの負荷軽減のため、段階的にメッセージの閲覧期間が短くなっていきます。
本記事ではそのようなメッセージの閲覧期間にまつわる内容の説明やメッセージ取得方法について説明していきます。

メッセージ履歴の表示期間

クラウドに表示されているデバイスからのメッセージ履歴(Message History)は
表示期間を過ぎると確認できなくなります。

Sigfoxクラウドは、ご利用デバイスの増加に伴う負荷軽減を目的として、段階的にMessage History表示期間の短縮化を実施していきます。
下記のステップで閲覧可能なMessageの期間が変更となります。

➀2022年1月16日以前にMessage Historyを閲覧した場合
確認した日より、過去1年間までのMessage Historyが確認できます。

②2022年1月17日以降にMessage Historyを閲覧した場合
確認した日より当月+過去3ヶ月までMessage Historyが確認できます。
2022年2月20日にMessage Historyを閲覧した場合、ユーザーは2021年11月1日9:00(JST)から2022年2月20日までの履歴を閲覧できます。

2022年5月10日以降にMessage Historyを閲覧した場合
確認した日より当月+過去1ヶ月までMessage Historyが確認できます。
2022年7月20日にMessage Historyを閲覧した場合、ユーザーは2022年6月1日9:00(JST)から2022年7月20日までの履歴を閲覧できます。

メッセージの削除タイミング

閲覧期間が過ぎたメッセージはいつ削除されるのか気になる方もいるかと思います。

閲覧期間を過ぎたメッセージは、毎月の月初(初日)の17:00~18:00(JST)の間にクラウドから削除されます。
※この削除タイミングはあくまで指標であり、お約束するものではありません。

そのため、 Message Historyよりメッセージの取得が必要な方は削除される前にメッセージの取得を行う必要があります。

メッセージが削除される前に取得するには?

メッセージが削除される前にMessage Historyで閲覧出来るメッセージを取得したい。
そういう方は以下の方法にてメッセージをcsv形式で取得することが可能です。

・csvによるメッセージ取得方法

1.Sigfoxクラウドで該当DeviceのMessageを選択する。

2.画面右側のcsvアイコンを選択する。

3.Export device messages画面よりExport modeをAllに変更する。
 All:リストより選択した項目をダウンロード可能(最大5万件)
 ※Message Historyで閲覧できない、削除されたメッセージは取得することができません。

4.Exportを選択する。

Export後、ご利用されているアカウントのEmail宛にダウンロード用のメールが届き、
メール本文に記載のURLより取得したメッセージをcsv形式でダウンロードすることができます。

Message Historyにオレンジマークが表示されている場合

Message HistoryのCallback status情報がオレンジマークに変わっている場合、Callback status情報の閲覧期限を過ぎたメッセージであるといえます。

Callback status情報は、過去3ヶ月間を過ぎた時点でSigfoxクラウド上より削除されます。
Callback status情報が削除されたMessageのアイコンはオレンジ表示となり、マウスオーバーすると “Information not available”表示となります。
この状態は、Message Historyの閲覧期間中であるが、Callback status情報が削除された状態です。

・2022年5月10日以前にCallback status情報を閲覧した場合
2022年5月10日以前は下に示す通り、 Message Historyの閲覧期間中(当月+過去3ヶ月のメッセージ)であっても、過去3ヶ月間を過ぎたCallback status情報は削除され、閲覧できなくなります。

2022年2月20日14:00(JST)にCallback status情報を閲覧した場合、ユーザーは2022年11月20日14:00(JST)から2022年2月20日14:00(JST)までのCallback status情報を閲覧できます。
11月1日9:00(JST)から2022年11月20日13:59(JST)までのCallback status情報は閲覧ができなくなります。

・2022年5月10日以降にCallback status情報を閲覧した場合
2022年5月10日以降は下に示す通り、過去1ヶ月を過ぎたCallback status情報は削除され、閲覧できなくなります。

2022年7月20日14:00(JST)にCallback status情報を閲覧した場合、ユーザーは2022年6月20日14:00(JST)から2022年7月20日14:00(JST)までのCallback status情報を閲覧できます。 6月1日9:00(JST)から2022年6月20日13:59(JST)までのCallback status情報は閲覧ができなくなります。

APIによるメッセージの取得方法

Message Historyで閲覧できるメッセージはAPIにより過去30日間分のメッセージのみ取得することができます。
APIでは定期実行を行うことで定期的な取得を行うことができるほか、指定日を設定することでMessage Historyから特定期間のメッセージを取得することも可能となっています。

・APIによるメッセージ取得方法

APIによりデバイスのメッセージを取得する場合、下記GETリクエストにBasic認証を付加することでメッセージを取得することが可能です。(最大100件)

APIの利用方法はこちら

https://api.sigfox.com/v2/devices/{デバイスID}/messages

※{デバイスID}のところは、メッセージを取得したいデバイスのID

その他、取得期間の指定やfieldsパラメータによる、詳細なデータの取得方法につきましてはSigfox API Documentationにまとめられています。

例えば、指定日時以降のデータを取得したい場合、QUERY PARAMETERSのsinceを追加することでMessage Historyから特定期間のデータを取得することが可能となります。

https://api.sigfox.com/v2/devices/{デバイスID}/messages?since={指定日時}

※{指定日時}のところは、UNIX時間(ミリ秒)で指定

また、指定日時以前のデータを取得したい場合、QUERY PARAMETERSのbeforeを追加することでMessage Historyから特定期間のデータを取得することが可能となります。

https://api.sigfox.com/v2/devices/{デバイスID}/messages?before={指定日時}

著者情報

LPWAサポート課 永野 智弥

大学在学中Sigfoxネットワークの魅力に惹かれ入社。
現在はSigfoxサービスに従事し、Sigfoxのさらなる発展に向けてお客様のサポートを行っています。