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あれ、デバイスがつながらない・・・・アンテナ編
2019.05.23
あれっ??つながらない・・・・
皆さんのデバイスがこんなことになったら大変です。
もし、金曜日の午後にこんな状況になったら、土曜日のサイクリングの予定も、愛犬との散歩の予定もブッ飛んでしまいます。
「つながらない」には様々な理由がありますが、アンテナに起因することも少なくありません。
アンテナ??
周波数合ってるし、仕様書で3dBi以下のアンテナ選定したから大丈夫でしょ!!
実は違うんです。
特にデバイスの中に組込む、内蔵アンテナでは、組込むデバイスの影響を受け、仕様書の数値通りの性能が出ないことの方が多いんです。(周波数がズレたり、放射にロスが発生したりします。)
では、どうしたら良いのでしょうか。
- ①振ってみる(共振が変わるかも??)
- ②諦める(時が解決してくれるかも??)
- ③誰か助けて(ドラえも~ん!!)
お勧めは③です。ただ、ドラえもんは残念ながら。。。
そこで、便利なのがアンテナ屋です。
特に携帯電話の内蔵アンテナを扱っていたメーカーは、この様な事態に対して豊富なノウハウがあります。
アンテナは凄く我儘な部品で、近くに自分以外の物質が有る事を極端に嫌います。
Sigfoxネットワークの場合、163mm以上アンテナの周囲をあける必要があり、それよりも近くに何かしらの物質があると、アンテナの対応周波数がズレたり、狙った方向に電波が飛ばなかったりします。
ただし、Sigfoxネットワークのデバイスで163mmもの空間を確保することは、非常に厳しいのが現実です。
そのため、ズレたアンテナの共振を、
- ネットワークアナライザーを使ってチューニングしたり
- グランドの接続を確保し、電波放射のロスを軽減させたり
- 周辺部品の配置を変更し筐体内ノイズを軽減したり
等々、解決するためにやることが沢山あります。


この改善で必要となる、「電波暗室」や「ネットワークアナライザー」などの専門機材は、非常に高価な為、専業メーカーでなければ持ち合わせていないのが実情です。

さて、これでデバイスは解決したし、もう大丈夫!!
いや、まだまだつながらない理由は他にもあるんです・・・
そのお話はまた次回。
日本アンテナ提供製品:
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