京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、工場や物流倉庫、病院などにおけるヒト・モノの管理といった課題を「現場の見える化」によって解決するため、新たな機器導入を必要としない高精度な位置測位技術の開発に取り組んでいます。
既設Wi-Fiの利便性とローカル5Gの高信頼性、それぞれの強みを活かして1m級の測位精度を実現し、現場のDXに貢献します。
高精度位置測位技術とは
高精度位置測位は、屋内・屋外を問わず、リアルタイムで正確な位置情報を提供する技術です。
KCCSの取り組み
1. 既設のWi-Fiアクセスポイントを活用した高精度位置測位
既設のWi-Fiアクセスポイントを活用して位置測位を行うことで、低コストで導入できるシステムを構築することを目指しています。
Wi-Fiネットワークへ直接接続せずに測位することも可能で、セキュリティを重視する環境でも安心して利用できます。2. AoA/TDoA測位方式と独自AIアルゴリズム
「Wi-Fi+AoA(Angle of Arrival)」と「ローカル5G+TDoA(Time Difference of Arrival)」、それぞれ異なる測位方式に独自のAIアルゴリズムを組み合わせることで、1m級の精度を目指すロケーションサービス(LaaS)の開発に取り組んでいます。
3. 汎用デバイスを活用
独自のファームウェア/ソフトウェアを、スマートフォン、業務用ハンディ端末、産業機器といった汎用デバイスに適用することで、高精度な位置測位に活用することが可能です。柔軟なアーキテクチャにより既存システムやIoT機器への組み込みが容易になります。ローカル5G端末についても同様に汎用デバイスを利用いただけます。
通常の無線通信と位置測位を同一のデバイスで同時に実現し、導入時の精度調整も一度で完了します。
誰もが導入しやすい
高精度位置測位技術で現場のDXを支援
従来の高精度位置測位システムは、専用インフラの新設が必須であり、導入コストと設置の手間が大きな課題となっていました。
KCCSはこの課題を解決するため、既設のWi-Fiアクセスポイントと汎用デバイスを活用した「導入しやすい高精度位置測位技術」で現場のDXを支援します。
特別な設備を必要とせず、既存の無線通信インフラをそのまま活かせるため、導入ハードルを大幅に下げることが可能です。「現場の可視化」と「業務効率化」を実現し、より安全で生産性の高いスマートな現場づくりに貢献します。
利用シーン

工場・物流倉庫
- 生産性向上:工具・資産を即時把握し「探す時間」をゼロに、設備稼働率を最大化し予備品コストを削減
- 安全管理:作業員の動線把握と危険侵入検知、災害時の位置特定で安全を確保、労災を未然に防ぎ経営リスクを排除
- 在庫管理:在庫・仕掛品の位置情報をシステムとリアルタイム連携し、在庫差異・誤出荷を解消。棚卸し作業の省力化により、在庫管理業務の効率化に貢献
- 無人化/自動化:AMR(自律走行搬送ロボット)の正確な追跡・自己位置把握を実現、無人化/自動化を加速させ安定稼働と処理能力の最大化に寄与

医療現場
- スタッフ管理:スタッフの所在をリアルタイムに把握し緊急対応を迅速化、「探す負担」 を解消して本来のケア業務への集中を可能に
- 資産管理:高額医療機器やベッドなどの位置を正確に特定・監視し機器の盗難・紛失を防止、機器の稼働データに基づいた最適な資産配置と投資計画を支援

商業施設・リテール
- 接客・サービス強化:スタッフの所在を把握し、応援要請や補充作業を即座に指示、ピーク時の接客対応を強化しサービスを強化
- 業務効率化:什器や在庫カートの位置を自動で記録し棚替え・補充作業を効率化、「探す業務」をなくすことで従業員が接客や販売など本来の業務に集中できる環境を整備

