「アメーバ経営学術研究会 第6回シンポジウム」開催
2017年09月08日
2017年8月26日(土)、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)と共同研究を行う産学連携組織「アメーバ経営学術研究会」は、神戸大学大学院経営学研究科、NPO法人現代経営学研究所(RIAM)との共催で、アメーバ経営学術研究会第6回目シンポジウムを開催しました。

シンポジウム冒頭、同会の委員長を務める神戸大学大学院 経営学研究科 教授 三矢 裕 氏よりご挨拶があり、本シンポジウムの開催主旨として、2017年3月に同会が発刊した書籍『アメーバ経営の進化:理論と実践』をテーマに、アメーバ経営の適用業種の広がりを考察したいと述べられました。

立正大学 経営学部
講師

長崎大学 経済学部
准教授

一橋大学大学院 商学研究科
教授

KCCS コンサルティング事業本部
本部長
第1講演では、立正大学 経営学部 講師 近藤 大輔 氏が「サービスの品質を高めるアメーバ経営―日本航空株式会社の客室サービスを変えたJALフィロソフィ」と題して報告されました。日本航空の顧客満足度が向上していることを挙げ、2010年以降に同社が導入したアメーバ経営とフィロソフィの影響について言及されました。
第2講演では、長崎大学 経済学部 准教授 庵谷 治男 氏が「部門別採算制度が経営理念の発現に及ぼす影響―ホテルにおけるアメーバ経営の事例」と題し、アメーバ経営とフィロソフィを導入しているホテルを事例に、両者の関係性を解説されました。
第3講演では、一橋大学大学院 商学研究科 教授 挽 文子 氏が「医療組織へのアメーバ経営の導入」と題し、サービス業の特性を紹介し、その後に医療組織におけるアメーバ経営のルール構築、運用上の特徴を述べられました。
第4講演では、弊社コンサルティング事業本部 本部長でアメーバ経営学術研究会のメンバーでもある松井 達朗が「協力対価方式の発案―医療・介護業界・日本航空への導入」と題し報告しました。実務家の立場から、アメーバ経営の仕組みが多様化していることを説明し、その背景にある経営思想を紹介しました。

パネルディスカッションは、第1講演者である近藤 大輔 氏と書籍『アメーバ経営の進化』で共同執筆を行った神戸大学大学院 経営学研究科 教授の三矢 裕 氏をコーディネータに、パネリストとして挽 文子氏、松井 達朗、そして第2講演者の庵谷 治男 氏と共同執筆を行った京都大学大学院 経済学研究科 教授 澤邉 紀生 氏の3名が登壇しました。
先の4講演に対する意見交換、質疑応答を通じて報告内容を掘り下げ、その上で、アメーバ経営の導入が成功するケースと失敗するケースの特徴について考察がなされました。
後半では、聴講者からの質疑応答を受け付け、会場が一体となったやりとりがなされました。
アメーバ経営の適用業種・業態がサービス業へと広がっていることを「進化」ととらえた議論を通じ、今後のアメーバ経営の可能性が共有されたパネルディスカッションとなりました。
プログラム
開会挨拶 |
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第1講演 サービスの品質を高めるアメーバ経営 ―日本航空株式会社の客室サービスを変えたJALフィロソフィ」 |
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第2講演 「部門別採算制度が経営理念の発現に及ぼす影響 ―ホテルにおけるアメーバ経営の事例」 |
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第3講演 「医療組織へのアメーバ経営の導入」 |
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第4講演 「協力対価方式の発案―医療・介護業界・日本航空への導入」 |
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閉会挨拶 |
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神戸大学大学院 経営学研究科
教授

京都大学大学院 経済学研究科
教授

KCCS 代表取締役社長
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