管理会計(アメーバ経営)に基づく財務会計を確立し、会社としての経営指標を統一。経営トップからアメーバリーダーまで、共通のタイムリーな経営情報により意思疎通を活発化し、全員参加経営と経営効率の向上を実現することで、採算管理を支援します。

「アメーバ経営浸透・強化プログラム(アメーバ経営に基づく財務会計の確立)」の効果

財務諸表で表される財務会計は、投資家など外部の利害関係者への報告を目的に、会計のルールに沿って作られ、企業の現在の状況を表す数字として非常に重要な意味を持っています。一方、管理会計は内部管理の向上や経営向上を図ることを目的に、各社独自のルールで策定されており、一般的には、財務会計と管理会計は連携がなされていないケースが多く、経営幹部は財務会計の指標に基づき経営判断を、内部では管理会計に基づく経営管理となり、全社の視点からは意思疎通や実態把握が不十分な面があるようです。

京セラグループで培われてきた管理会計(アメーバ経営)は、小集団部門別採算制度を用いた、経営者意識を持ったリーダーの育成および全員参加で経営することを特長とした管理会計で、事業という観点から経営者や現場の社員が経営数字を肌で理解できることを重要な要素としています。一般的には、研究部門や管理部門といった間接部門までを含めて管理会計を実現している事例は少ないと思いますが、この京セラにおける管理会計(アメーバ経営)は、製造や営業のような採算部門だけでなく、研究や管理といった非採算部門も含む会社全体の数字を用いた管理会計ですので、この管理会計に基づく財務会計の構築が可能となるのです。この管理会計(アメーバ経営)の数字に基づいた財務会計の構築により、基本的な管理会計と財務会計の統一的指標による運用が行われ、経営幹部から現場の社員の方々まで、全社員が同じ経営数字を通じてベクトルをあわせて活動できる経営環境を実現しています。この環境が整うことで初めて経営について全社員が数字を意識することができるようになり、全員参加の経営をさらに促進することにつながっていくのです。

また、「アメーバ経営」では、部門別の月次採算が社員の誰もが一目で経営内容がわかるフォーマットで作成され、毎月その内容について複数の部門・人間が確認・検証する運用を行っています。管理会計(アメーバ経営)をベースとした財務会計の連携が図られることで、日本版SOX法(J-SOX法)や内部統制・国際会計基準など、経営の実態を正確にありのまま表すことを求める、昨今の会計における社会的なニーズや要請にも対応していくベースを確立することになります。

「アメーバ経営」に基づく財務会計の確立による経営指標の統一

「アメーバ経営」に基づく財務会計を確立することで、各アメーバが策定する月次の予定・実績と財務に基づく会社の月次決算との連携が図れ、経営指標が統一され経営トップから現場社員まで全社員が見るべき会社の経営数字が明確になります。また、小集団(アメーバ)部門別採算制に基づく各アメーバの経営改善活動が、会社の経営数字の改善に結びついていることが明確となり、意思疎通のスピードアップ・効率化が図れることとなります。

「アメーバ経営」に即した管理業務の確立

「アメーバ経営」の経営指標である採算表と財務会計に基づく財務諸表の作成に際し、処理手順やルール・データの統一化・連動が図れるとともに、1対1対応、日々締め処理といった「アメーバ経営」に即した管理業務が確立することで、タイムリーな経営情報の提供と、管理業務の一元化による効率化が可能となります。

「アメーバ経営」と年度予算の統合と中長期経営計画のベース作り

管理会計の視点で各アメーバが策定し集計したマスタープラン(年度計画)と外部報告の財務会計における年度予算との整合が図れ、経営目標が統一されます。さらに、「アメーバ経営」での部門別月次管理が会社業績と直結することで、四半期ごとの経営計画の進捗管理など、タイムリーかつスピーディな業績の把握・報告を可能にします。

「管理会計と財務会計の連携コンサルティング」の内容

3つのステップでコンサルティングを行います。

アメーバ経営をベースにしたマネジメントシステムの確立

  1. 採算表に基づく月次P/Lの作成と課題の抽出

    現在作成されているアメーバ経営「実績採算表」に基づいた月次P/Lを作成する手順を構築します。また、現状作成されている財務ベースでの月次P/Lとその作成方法・違いを明確にし、御社における経営指標の統一や「アメーバ経営」と財務会計との連携に向けた処理ルールの見直しなど、今後の取り組み課題を明確にします。また、現状の採算表をベースにしたP/Lと財務ベースのP/Lとの相違点と関連を明確にする「整合表」を作成し、処理事項やルールの相違による数字の相違要因を明確にして、現時点での採算表と財務指標の連動を図ります。

    • 採算表に基づくP/Lの作成
    • 経理業務ヒアリング
    • 取り組み課題・方向性の明確化
    • アメーバ経営における経理処理
    • 採算表に基づくP/Lと現状P/Lとの整合表の作成による連携
  2. 採算表と財務の一元化

    STEP1で抽出した課題である処理手順やルールの見直しについて、経理・経営管理担当の方々と具体的に検討し、「アメーバ経営」にもとづく財務会計の確立を図ります。

    • 管理会計と財務会計の統合に向けた課題事項への取り組み
    • 処理・運用ルールの再検討
  3. 処理の一元化を実現

    採算表と財務データおよびデータ処理の一元化を目的に、仕訳処理などの経理の処理手順や経理システムの見直しについて検討し、処理段階から「アメーバ経営」と財務会計との連携を図り、タイムリーな経営情報の把握・提供の実現を図ります。

    • 経理データと採算表データの一元化
    • 経理システムの見直し
    • 月次実績確定の早期化

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