個々のCOLORを、会社の力に。COCOLOR PJ

メッセージ

私たちは創業以来、「全員参加の経営」「大家族主義」をベースとして、お互いの個性や価値観、考え方を認め合い、組織としての一体感を大切にしながら事業運営を行ってきました。こうした風土を土台とし、今後さらに女性従業員が活躍できる会社にしていきたいと思っています。
そのためには、「自分のキャリア・成長は自分で決める、会社はそれを支援する」とキャリア開発の方針が示されているように、まずは女性自身がこの先どんなキャリアを歩んでいきたいのか、自分の意志を持つことが大切だと思っています。
多様な人材が生きがい、働きがいを感じられることが、一人ひとりの幸福を実現することはもちろん、事業・会社への貢献につながっていきます。ぜひそういう会社にしていきましょう。

執行役員常務
ICT事業本部 副本部長
牧田 真実

KCCSのDE&I、エクイティ(公平性)の考え方

KCCSではエクイティについて次のように考えています。エクオリティ(平等)ではなく、エクイティの考えに基づき、その人が最大限の力を出せるような状況を整え、行動を支援します。

  • エクオリティ(平等)
    一人ひとりの置かれた状況にかかわらず、すべての人に同じ支援を行うこと
  • エクイティ(公平性)
    スタート地点の違いに着目し、一人ひとりの状況に応じて支援内容を変えること
エクオリティ(平等):同じ自転車を提供しても、同じスピードで走ることは難しい 同じ支援(=普通自転車)を行っても、不均衡はそのまま持続してしまう
エクイティ(公平性):それぞれの状況を考慮した自転車を提供することで、同じスピードで走ることができる ビハインドがある実態に対して適切な支援(=電動自転車)をすることで、目的地まで走ろうという"行動"を支援する

数値目標

KCCSは女性従業員の活躍を促進すべく、自社の課題を分析した上で対策を立てて、課題の改善に取り組んでいます。

データ分析と改善「採用における多様性」ページを見る

女性活躍の推進においては以下の2つを数値目標に定めています。

女性管理職比率30%以上(2030年)
~2024年度目標18.7%に対して15.4%まで改善~

2021年度:6.6% 2022年度:7.8% 2023年度:11.7% 2024年度目標:18.7%(2024年4月1日付の管理職登用で女性管理職比率15.4%達成) 2030年目標:30.0%

KCCSでは2030年女性管理職比率30%以上を目標に女性活躍を推進しています。2023年度は情報通信業界の女性管理職比率平均:9.5%※1を上回る11.7%となり、2024年度は18.7%を目標に設定し2024年4月時点で15.4%まで改善しています。

  • ※1
    出典:令和5年5月31日付厚生労働省:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく認定制度に係る基準における「平均値」について

男女採用比率を50:50へ
~2025年卒内定者女性比率52%達成~

新卒採用における女性採用比率の推移 2021年度:女性24.7% 男性75.3% 2022年度:女性21.8% 男性78.2% 2023年度:女性34.9% 男性65.1% 2025年卒内定者:女性52% 男性48% 2025年卒内定者では女性採用比率52%達成

女性管理職比率30%以上の実現には、母数となる女性従業員数を増やす必要があります(現在の女性従業員比率23%)。
KCCSでは新卒採用において男女採用比率50:50を目標に採用活動を行っています。2023年度は女性採用比率が新卒・中途ともに初めて30%を超え、2025年卒内定者の女性比率は52%を達成しています。

女性活躍推進「COCOLORココカラプロジェクト」スタート

COCOLORプロジェクトはKCCSのダイバーシティ エクイティ&インクルージョンの推進にあたり、その第一歩として女性活躍をさらに推進するため2023年に発足した社内横断プロジェクトです。
十人十色(個々のカラー)の個性や強みを発揮し、個人と会社の成長につなげていくこと、そして「ここから」スタートしようという思いをプロジェクト名に込めています。

代表取締役社長とICT事業本部長を務める女性取締役がプロジェクトオーナーとなり、社内の各部署から集まった多様なバックボーンを持つ女性従業員でチームを構成し、タスクフォース型で社内の課題の特定と、具体的な施策の検討・実施に取り組んでいます。

COCOLOR PJ 個々のCOLORを、会社の力に。

KCCSが女性活躍を推進する目的

KCCSで働く女性がその個性や強みを十分に発揮できる会社を実現し、個人のやりがいや成長、会社の持続的な成長発展につなげていくこと。

COCOLORココカラ宣言

  • 一人ひとりの個性や強みを尊重し、多様性を認め合い、能力を最大限発揮することのできる企業風土の構築を目指します
  • ダイバーシティ経営を実現するための第一歩として、女性活躍推進に取り組み、新たな価値を創造し続けることのできる持続可能な企業を目指します
  • これらを実践することで、社内外から選ばれる会社を目指します

推進体制

プロジェクト推進体制図

主な取り組み

女性管理職支援

KCCSは「2030年に女性管理職(課長以上)比率30%」という目標を設定しています。管理職に対するポジティブなイメージを形成し、女性従業員に自信をもって管理職にチャレンジしてもらうことを目的に以下の取り組みを行っています。

将来の女性管理職に向けたチャレンジ支援

将来の女性管理職候補を選抜し、スポンサーのもと登用まで支援する「女性管理職候補支援プログラム」を策定しています。
現在実施している女性マネジメント研修の受講や他の候補者・先輩女性管理職との交流、スポンサーとの定期面談などを通して、管理職候補者が自信をもって前向きに管理職にチャレンジできるよう支援します。

育休復帰支援

KCCSは出産休暇・育児休業・時短勤務にとらわれず、女性が自らのキャリアを選択できるよう、働きやすい環境の構築と機会の提供を目的に以下の取り組みを行っています。

育児期の従業員に対する活躍支援・キャリア形成支援の拡充

産休・育休を経た女性従業員のスムーズな職場復帰と復帰後のキャリア形成を支援することを目的に「育休復帰支援プログラム」を策定しています。上司と一緒に受講する育休復帰セミナーや復帰後のキャリア面談、サポーター支援などを通じて復帰後の就業をサポートします。

社内啓蒙・普及・浸透

KCCSは「働く仲間が幸せになる会社」の実現を目指し、ココカラプロジェクトの活動趣旨や意図の理解・浸透を目的に以下の取り組みを行っています。

アンコンシャス・バイアス教育の実施

全従業員に対してeラーニングによるアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込みや偏見)教育を実施していくほか、幹部クラスに対して女性従業員との対話の事例なども踏まえた教育を実施します。アンコンシャス・バイアスについて正しく理解し、どのような影響を及ぼすのかを知ることで、職場運営に生かします。

社内専用ポータルサイト

社内専用ポータルサイトを立ち上げ積極的な情報発信を行っています。

リスキリング

KCCSは「自分のキャリア・成長は自分で決める。会社はそれを支援する」という方針のもと、従業員の自律的なキャリアを支援することを目的に以下の取り組みを行っています。

キャリアデザイン研修、女性向けマネジメント研修など教育機会の提供

若いうちから将来のライフイベントとキャリアを考えるためのキャリアデザイン研修や女性向けマネジメント研修などの教育機会を提供します。また出産・育児休業後も第一線のエンジニア、プロフェッショナルとして活躍できる環境を整えるために、復帰後に一定期間のオンライン教育を提供します。

社内インターン・社内公募・キャリアチャレンジ制度の構築

自ら描いたキャリアを実現するための仕組みとして、社内インターンや社内公募、キャリアチャレンジ制度(社内転職制度)を用意し、新しい業務やスキル向上にチャレンジできる環境を構築しています。

主な取り組みによって生まれた施策

育児期における出社ルールの緩和措置トライアル|2024年2月~

  • 育休復帰支援
  • 女性管理職支援

育児期の特定期間において、突発的な子どもの体調不良による欠勤や長期休暇中の学童保育への送迎等により、各本部で定めたルール通りに出社をすることが困難なケースが発生していることから、出社ルールに関する緩和措置を実施しています。

  • KCCSでは出社とテレワークを組み合わせたハイブリッド勤務を実施しています。在宅手当も支給し、柔軟な働き方を支援しています。テレワークの回数は各本部ごとにルールを設定しています。

女性管理職候補支援プログラム|2024年1月~

  • 女性管理職支援

管理職に対するポジティブな意識を醸成し、女性候補者が自信をもってチャレンジできるようになること、また候補者のケアを目的に、女性管理職候補者に対して、スポンサーのもと1年間の教育・支援を実施するプログラムを実施しています。

外部評価

KCCSは2024年、厚生労働大臣認定の「えるぼし認定」最高位の3つ星と「くるみん認定」を取得しました。今後も女性活躍推進COCOLORプロジェクトや仕事と育児の両立支援制度などを通じて、女性活躍推進・子育てサポートの取り組みを推進していきます。

「えるぼし認定」最高位の3つ星

えるぼし認定は、女性活躍推進法に基づき、一定の要件を満たした場合に、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業として認定される制度です。
KCCSは、①採用、②継続就業、③労働時間等の働き方、④管理職比率、⑤多様なキャリアコースの5つの項目すべてにおいて認定基準を満たし、2024年5月に最高位の3つ星認定を受けました。

「くるみん認定」

くるみん認定は、次世代育成支援対策推進法に基づき、従業員の仕事と子育ての両立のための行動計画を策定・実施するなど、一定の基準を満たした企業が「子育てサポート企業」として認定される制度です。
KCCSは、行動計画目標を達成するとともに、育児休業取得率や育児支援制度設定等の基準を満たし、2024年5月に認定を受けました。

女性活躍推進 関連データ(分析・対策)

KCCSは「働く仲間が幸せになる会社」を目指し、性別や年齢、国籍などの違いに関係なく、多様なバックボーンを持つ人材がイキイキと働くことができるよう、ダイバーシティ エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進しています。育児・介護休業法や女性活躍推進法の法定開示項目に沿って関連データを分析し、改善に取り組んでいます。

データに基づく改善の取り組み

  • 採用における男女比率と競争倍率
  • 中途採用比率
  • 障がい者雇用率
  • 外国籍従業員数
  • 女性管理職の推移(副課長以上)と目標
  • チームリーダー(係長級)における女性比率
  • 男女給与比率
  • 女性役員数・比率
  • 管理職の平均部下数
  • 外国籍管理職人数
  • 育児休業取得率
  • 男性従業員の育児休業取得率推移・目標
  • 女性のキャリアアップ・再雇用・中途採用実績
  • 平均勤続年数・推移
  • 10年前に入社した従業員の継続割合
  • 離職率
  • 有給休暇取得率
  • 月間平均残業時間

ダイバーシティ エクイティ&インクルージョン