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アドバンテックと京セラコミュニケーションシステムが、SIGFOX普及のための戦略的パートナーシップを発表~産業用IoTセンシングプラットフォームM2.COM規格対応製品ラインナップにSIGFOXモデルを追加し、センシングデバイス市場拡大を目指す~

2017年06月07日

アドバンテック株式会社
京セラコミュニケーションシステム株式会社

産業用コンピュータの分野で世界トップシェアであるアドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd. 本社:台湾台北市・日本法人:東京都台東区、社長兼日本地区最高責任者:マイク小池、以下 アドバンテック)と、日本国内でIoTネットワーク「SIGFOX(シグフォックス)」のサービスを提供する京セラコミュニケーションシステム株式会社(本社:京都市伏見区、代表取締役社長:黒瀬善仁、以下 KCCS)は、IoTアプリケーションにおける「SIGFOX」の普及に向けたセンシングプラットフォームの提供において戦略的パートナーシップを発表しました。

アメリカの起業家によって提唱されたTrillion Sensors Universe構想のように、多種多様なアプリケーションのIoT化に伴い爆発的な数のセンサーが市場に普及していくと予測されるなか、現実のIoTデバイスの普及は予測通りには進んでおらず、2020年までのIoTデバイスの普及は、2015年時点の予測530億デバイスからわずか1年で約200億デバイス少ない、304億デバイスへと下方修正されています(出典:総務省情報通信白書)。その要因には様々なものが考えられますが、通信やサービスに掛かるコスト、センサーを設置するための電源確保の問題、センサーデータをクラウドで容易に活用するための仕組み、そしてIoTにおけるセンシングプラットフォームの標準化の欠如などを主な要因として挙げることができます。

今回の提携は、IoTセンシングプラットフォームの標準化の推進によりセンシングデバイス市場の拡大を目指すM2.COM規格準拠のワイヤレスIoTセンサーノード製品WISE-1500シリーズを販売するアドバンテックと、M2.COM規格のコアメンバーの1社であるSIGFOX社のグローバルIoTネットワークサービスを日本で展開するKCCSが強力なパートナーシップを結ぶことによって、日本市場におけるIoTサービスの飛躍的な普及を共に目指すものです。この発表に伴いアドバンテックは、安価なサービス利用コスト、電池で運用できる低消費電力性、クイックスタートが可能な簡便性、グローバルで同一ID、同一ネットワークを利用することが可能なグローバル展開の容易性といったSIGFOXの特長を活かしたセンシングデバイスを容易に開発することができるM2.COM規格準拠のSIGFOX対応製品を今後新たにシリーズラインナップに加えるとともに、KCCS SIGFOXパートナープログラムにも参画し、KCCSと共にSIGFOXネットワークを活用したIoTサービスの普及に努めてまいります。

さらに両社は、アドバンテックの国内代理店を通したセンシングプラットフォーム顧客開発、およびKCCSグループのKCCSモバイルエンジニアリング株式会社(KCME)、KYOCERA Communication Systems Singapore Pte. Ltd.(KCSG)、そしてシンガポール・台湾のSIGFOXオペレータであるUnaBiz社とも連携し、東南アジアにおけるソリューションの展開を行い、M2.COMベースのセンサーノードを2020年までに100万台市場に展開することを目標とします。

今回のパートナーシップ発表について、アドバンテック株式会社社長兼日本地区最高責任者のマイク小池は以下のように述べています。
"低コストと低消費電力オペレーションを実現するLPWAは、IoT関連市場を拡大していく重要なワイヤレス通信として、近年最も市場の期待を集めています。センサーインターフェイス、ワイヤレステクノロジー、および組込みコンピューティングをモジュール化したIoTワイヤレス・センサーデバイスのためのオープン規格「M2.COM」のコアメンバーとして本規格の普及を推進するアドバンテックは、LPWAを牽引するSIGFOXネットワークに対応しM2.COM規格に準拠したワイヤレスIoTセンサーノード製品を市場投入し、既にSIGFOXの安価なネットワークサービスの提供を開始している京セラコミュニケーション(KCCS)様とそのグループ企業、およびパートナー企業と連携していくことで、IoTセンシングデバイスの普及を加速してまいります。"
京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)代表取締役社長の黒瀬善仁は以下のように述べています。
" KCCSは、『すべてのモノが「つながる」新たな未来へ』をコンセプトに、IoTネットワーク「SIGFOX」を日本国内で展開しています。産業用コンピュータの分野で世界トップシェアであり、IoTのセンシングプラットフォーム「M2.COM」を展開するアドバンテック様のSIGFOXビジネスへの参画について歓迎いたします。今回のパートナーシップにより、KCCSグループとして日本国内のみならず、東南アジア各国へのソリューション展開を視野に入れて市場拡大を目指します。KCCSは、日本のSIGFOXオペレーターとして、アドバンテック様およびパートナー各社と連携し、あらゆるものをネットワークにつなぐ手助けをすることで、安全で快適な社会の創造に貢献します。"

なお、今回の発表に伴いアドバンテックは、2017年6月7日(水)~9日(金)の期間、幕張メッセにおいて開催される「Interop Tokyo 2017」 においてKCCSブース "IoT x AI x 5G World"に出展いたします。また、アドバンテックは、2017年6月21日(水)パシフィコ横浜において開催するプライベートカンファレンス「Advantech IoT47 in 横浜」にKCCSを招き、横浜および神奈川県の企業に対し両社のIoTソリューションを紹介いたします。

アドバンテックについて -インテリジェント・プラネットの実現が我々の使命です-

台湾 Advantech Co., Ltd.(TAIDEX:2395)は、1983年の創業以来eプラットフォームのリーディング・プロバイダとして、産業用コンピューティングやオートメーション市場における高品質でハイパフォーマンスな製品の開発・製造および販売に携わっており、現在では世界23カ国94都市に拠点を構えるグローバル企業です。得意とする組込み用ボードコンピュータや産業用マザーボードの販売に加え、お客様のニーズにきめ細かくお応えする産業用コンピュータのBTOサービスや、お客様の要求仕様に合わせて製品の設計から生産までを請け負うDMSビジネスも行なっています。また、グローバルな物流IT市場で確固たる存在感を持つ独DLoG社や、カジノ向けゲーム機器の分野で実績のある英Innocore社をグループに取り込むなど、積極的なビジネス拡大にも取り組んでいます。

また、近年コーポレートビジョンである「インテリジェント・プラネットの実現」を具現化するスマートシティ&IoTソリューション・ビジネスの開拓に注力する当社は、積極的な製品およびソリューション開発に務めるとともに、インテル社ならびにマイクロソフト社をはじめさまざまなエコパートナー企業とのパートナーシップの強化を図っています。このようなエコパートナー企業との緊密な協力関係、および自らの研究開発投資によって、インテリジェント・システムを様々な産業に普及させ、地球上のあらゆる労働環境と生活環境をより豊かでスマートなものにしていくこと、-インテリジェント・プラネットの実現-が、我々Advantechの使命です。

アドバンテック株式会社

KCCSについて

京セラ株式会社の経営情報システム事業部が分離独立し、1995年9月に設立。現在は国内外に関連会社を持つKCCSグループとして、インフラからシステム、セキュリティまで幅広いICTソリューションを提供する「ICT事業」、移動体無線基地局の設計・構築・保守、オプティマイズ(通信ネットワークの最適化)などを行う「通信エンジニアリング事業」、メガソーラー発電所の設計・建設・保守などを行う「環境エネルギーエンジニアリング事業」、京セラ独自の経営管理手法「アメーバ経営」の導入支援などを行う「経営コンサルティング事業」を展開しています。

2016年11月には、ICTで培ったモバイル通信サービスや、通信エンジニアリングで培ってきたワイヤレスインフラ構築のノウハウ・技術力を活かせる事業として、SIGFOXによるLPWAネットワーク事業への参入を発表。国内における唯一のSIGFOXオペレータとして、2017年2月からSIGFOXネットワークサービスを提供しています。

京セラコミュニケーションシステム株式会社

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