2017年11月08日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
松嵜 貴志

アメーバ経営を支える情報システムに必要な要素は何でしょうか。様々な要素があると思うのですが、その中でも重要な要素が、ビジネスの変化に迅速に対応できることではないでしょうか。また、昨今のシステムには、安全・安心であることも高い水準で求められます。今回のコラムでは、そのような観点で、情報システムインフラについてお話したいと思います。

皆さんは転勤したことがありますか?私は3回ほど転勤しました。転勤をした時には3回とも、賃貸住宅に住んでいました。最初に就職で親元を離れてひとり暮らしをしていましたから、転勤に際して、住居に関する抵抗は全くありませんでした。もし持ち家だったら、簡単ではなかったでしょう。賃貸だったので容易に移れたという側面はあったと思います。また、賃貸の場合は家族が増えて部屋を増やしたい。といった状況の変化への対応が容易です。

さらに、見落としがちなのが、賃貸の時はセキュリティがあったのですが、持ち家を買ってからはセキリティにコストをあまりかけていないという事実です。自分で「自宅のセキュリティを高めよう」と考えても何をしてよいかわかりません。今ではホームセキュリティが浸透し、監視も含めて自宅にも導入できますが、家のローンに加えてとなると・・・。二の足を踏んでしまいます。

最近では、賃貸住宅と持ち家どちらに住む?という選択肢が、システムの分野でも一般的になってきました。

賃貸=クラウド
持ち家=オンプレミス(情報システムを使用者自身が管理する設備内に導入、設置して運用すること)と考えることができます。

オンプレミスにはオンプレミスの良さがあり、自分用にカスタマイズしたり、こだわりを持って特化した機能が必要だったり、構築に際して特異な要件がある場合は、オンプレミスでしか実現できません。しかし様々な点(セキュリティ・監視・運用など)で、専門家がいなければ扱えません。

クラウドは必要なリソースを必要な量利用できるサービスが多く、ビジネスの変化に対して柔軟に対応できます。また、セキュリティや監視に関しても、月額利用料の中に含めて利用できるため、専門知識がなくても、安全・安心に利用することができます。

御社のシステム構築においても、持ち家か賃貸か?どちらが最適な方法かを見極めて見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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