2016年02月02日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
坂元 敏彦

「アメーバ経営を導入されている病院を紹介してください!どうせ治療してもらうのなら、全員参加で知恵を出し合い、健全経営をされている病院の方が良いでしょう。」

これは、先般行われた「日本医療マネジメント学会」で、京セラ名誉会長 稲盛和夫の講演テーマ「なぜ医療に哲学が必要か」を聴講された一般市民のご婦人が、当社ブースに立ち寄られた際にいただいたご質問です。

今回の稲盛の講演の中では、公立、民間問わず、病院の経営環境が厳しさを増す中にあって、病院経営に於いても、企業経営と同じように"フィロソフィ"と"アメーバ経営"の両輪が必要であること、また、そこで働く医療従事者の方々が、立派な人格と高邁な哲学を身につけることが、医療の信頼に繋がるとのお話をされていました。

人口の高齢化が急速に進む日本にあって、高齢化に即した医療体制の整備が急務となる中で、厚生労働省は医療資源の効率活用も踏まえ、病院の統合や再編を進めようとしています。また、ビジネスチャンスの多い業界と言われてきた介護分野に於いても、2015年上期、介護事業者の破たんは最多のペースで増加し、安易に新規参入してきた介護事業者の撤退や介護サービスの質やモラル低下も問題となってきています。

国の定めによる医療・介護保険制度の下、同じ医療行為、同じ介護サービスを行う中にあっても、地域住民の方から、この病院で治療を受けたい、この介護施設にお世話になりたいと思ってもらえる法人、職員づくりが必要だと考えます。それは、医療・介護分野に限らず、提供する商品、サービスの価値を認めていただくと同時に、市場から選ばれる企業づくりが必要となる一般企業でも同様です。

高齢化社会の中でめまぐるしく改定される医療・介護保険制度、また激変する市場環境の中にあっても、立派な人格と高邁な哲学を備えた人材を育成しながら、永続的な健全経営が求め続けられることは言うまでもありません。

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