ベクトルをあわせるためには自らの言葉で語ること

2014年06月02日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
石田 智喜

期初、年初、月初など色々なタイミングで経営トップから方針やメッセージが出され、会社として取り組むテーマが示されると思います。

その経営トップからの方針やメッセージに含まれている本当の思いは全社、全社員にまで正しく伝わっているでしょうか? 残念ながら、言葉だけが広がり、その真意・狙いまでは伝わっていない企業が多くあるように感じます。

どうしてでしょうか? 全社員にまでトップの思いが伝わっている企業では、経営トップの思いを代弁者として伝える幹部・リーダーが、「トップはこう言っていました」で終わらせるのではなく、「だから私はこうしたい、こうしよう」と自分の言葉で部下やメンバーに伝えられているからだと思います。自分の言葉で伝えられるということは経営トップの思いが腹に落ちているということです。幹部・リーダーの皆様には是非、自分の言葉で語っていただきたいと思います。もし、自分の言葉が続かないと感じられるようでしたら、経営トップと思いを共有するために、もっと経営トップとお話しいただきたいと思います。そして、メンバーに語る際には自分の思いもあわせて語っていただきたいと思います。

また、管理部門においても、社内報や朝礼のやり方、経営トップを交えたコンパの開催などを通して経営トップの思いが全社員に伝わるよう創意工夫をしていただきたいと思います。決して受け身の部門であってはいけません。

全社員がベクトルを合わせて業務に取り組み、経営理念の実現や業績向上に向けてまい進する強い企業風土を実現いただきたいと考えます。

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