2013年12月06日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
島坂 保宏

多くの企業にお伺いさせていただく中、その企業の「社風」を感じます。例えば、私共が主催させていただいている新入社員合同研修では、複数社の新入社員にお集まりいただき、2泊3日の研修を行います。今年は300名くらいの新入社員とお会いしましたが、入社されてたった2~3週間の新入社員であっても、社名を聞かずとも、「この人は、この会社の新入社員だな」とわかることがあります。そのような企業の共通項を考えたところ、しっかりと教育されていることがわかります。

では、その教育とはいつからスタートしているのでしょうか。各社入社式を終え、新入社員研修が始まりますが、実は新入社員教育は、内定式を終えた10~11月から始まっているのではないでしょうか。内定式を終えてから入社まで約半年間あります。その間、内定者が内定先の企業との接点を全くもたずに入社式を迎える場合と、内定者教育を行っている場合とでは、差がつくのは当然と言えるでしょう。

例えば当社では、内定式を終えた後、内定者と定期的な懇親の場を設けるとともに、内定者向けのWEBサイトを用いて、1.トップメッセージの発信、2.役員メッセージの発信、3.職場紹介、4.先輩メッセージの発信、5.内定者からの近況報告などを行っております。そして採用担当者から、一人ひとりの内定者の近況報告に対してメッセージを送っております。この取り組みを通して、私どもの経営理念・フィロソフィの理解を深めていただき、どのような考え方をもち、何を重視しているのかを感じ取ってもらおうとしております。

今の時期は、来年度の採用活動の準備をなさっている企業も多くあると思います。と同時に、内定者にも目を向け、今から教育をスタートされることが、自社の社風、企業文化を感じ取ってもらうために必要なことではないかと思います。

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