2013年07月29日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
早川 啓介

サッカー日本代表は、見事に5大会連続W杯出場を決定しました。ぜひとも、W杯ブラジル大会での優勝を実現してほしいと思います。出場を決定づける得点をしたMF本田圭佑選手の気迫あふれるプレーに、日本中の多くが感動と興奮を覚えたことは記憶に新しいと思います。

本田選手は子供のころに「将来の夢」を作文していました。「世界一のサッカー選手になるために、世界一練習する」「W杯に出場し有名になり、セリエAでは背番号10で活躍。1年間の年俸は40億円」「プーマと契約し全世界の人が自作デザインのスパイクを使用」「W杯日本代表としてブラジルに2対1で勝利し優勝」という具体的な内容で、文章を見るだけで本田選手が活躍している姿を鮮明にイメージできるものです。

この作文を見て、世界TOPレベルで活躍するもう一人のアスリートのことを思い出します。メジャーリーガーのイチロー選手です。彼も本田選手と同様、子供のころに自身の夢を作文し、見事に夢を実現させた超一流選手です。

このお二人から学ぶことは、自身が実現したい姿を強烈な思いで鮮明に描き、実現に向けやるべきことを具体化し、他人とは比べものにならないほど努力し続け、成功を勝ち取ったということです。つまり、自身の夢や目標の実現は、それをどのくらい強い思いで描けているかで決まるということです。

私自身、スポーツの世界だけでなく、企業経営においても同じことが言えると感じています。力強く、永続的に成長発展している企業様は、経営理念とビジョンが明示されており、トップのみならず従業員までも、その実現に向け何をどう取り組んでいくかを具体化し、日々なみなみならぬ努力をされています。

京セラ名誉会長 稲盛和夫は「仕事であれ、事業であれ、カラーで鮮明に、しかも具体的にそのイメージが見えてくる。あたかも映画を見ているように見えてくる。そこまで思い抜けば、思いは必ず実現する」と。皆様の会社で掲げる夢やビジョンは単なるデザインになっていないでしょうか。

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