2013年04月26日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
堀 直樹

4月は気持ちを新たにさせてくれます。入学・入社・転勤などにより、人が動き、職場や仕事においても新しい環境が生み出されるからです。新しい人が加入してくることで、場合によっては固定的であった人間関係や仕事の工程が変わることもあります。その他にもコミュニケーションが増え、皆、表情がいつもより生き生きして見えることもあるでしょう。

当社でも今年も多くの新入社員を迎えました。入社してきてくれたこととともに新入社員を迎えられる状況であることに感謝をしています。こうして迎えた多くの仲間を早く育てて戦力にしていくことが重要であり、育成していく責任も感じています。

同時に4月は来年の定期大卒採用の面接の時期でもあります。当社でも日々説明会や面接が開催され、当社の未来を担ってくれる人材との「出会い」があります。当社の場合、来期の新規採用の人数は各アメーバからの希望採用人数を募り、その人数を採用する方法をとっています。各部門が自部門の事業拡大と将来を考慮し採用する人員数を決め、それに沿って人事部門が採用活動を行っているのです。

企業経営においては人が事業運営のスタートであり、人員の確保と同時に「人員」をいかに「人材」とするかが各部門の生命線になります。しかしながら、こと採用活動になると人事部門が専門部門として対応するので、ともするとあてがいぶちになり「人事が採った社員」という意識になっている人が多い会社を見かけます。こうした意識だと人材育成や指導に熱が入らず、「もっといい人をとって欲しい」「うちの人事には力がない」といった不満が生じたり、面倒見の悪さにより退職者を増やす結果につながったりする可能性も高くなります。改めて人が事業の始まりであり、事業を伸ばしていくために、人を自ら確保して育てていこうとする気概が必要であると感じます。

そのためには、採用希望人数を各部門が考える、面接には各部門からも参加し自分の仲間にしても良いと思える人材を採用させる、配属の検討にも各部門が関与するなど、人材獲得についてもできるだけ各部門が関わるような仕組みを考え、当事者意識を強める工夫を行うことが非常に大切だと思います。

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