インフラテック株式会社アメーバ経営コンサルティング

逆風の環境化、経営理念で「想念実現」の人材を育成する。

2011年を振り返ると「災」の文字が思い浮かぶ1年ではなかったかと思います。あの忌まわしい3月11日の東日本大震災にはじまり、その後も枚挙に暇がない程災害が多発しました。亡くなられた方、被災された方に心から哀悼の意を表したいと思います。

当社は社会基盤整備に使用されるプレキャストコンクリート製の土木・建築資材を製造・販売している会社であります。当社の社名「インフラテック」には、独自の技術(テクノロジー)で社会基盤(インフラ)を整備していく思いを込めています。

インフラテック株式会社
代表取締役社長
松﨑 秀雄 氏

しかし2011年の災害を目の当たりにして、私たちは残念ながら、まだまだ社名の思いを体現できる会社になっていないと痛感しました。もっともっと努力をして、少しでも災害被害を減じられる製品を開発し、社会に貢献していかなければならないと決意しました。そして被災された地域の復旧・復興に向けても、微力ではありますが全力をつくす所存でございます。

私どもが関係する建設関連業界は平成8年をピークに年々需要が収縮し、昨年はピーク時の約半分までに落ち込みました。大変厳しい環境ではありますが、私はあえて高い目標を掲げ、その達成に向けて全従業員一丸となって取り組んでいます。そうすることで、一人ひとりが今まで以上に考え、努力し、新たな発想・取り組みを生み出そうとしています。おかげさまで、少しではありますがその成果は決算にも反映されてきております。

そんな取り組みができるのは、5年前にKCCSに指導いただいて作成した経営理念手帳の効果だと思います。私はことあるごとに「想念実現」(想いは実現する)を訴えますが、従業員がその意を汲んで行動してくれるのは、経営理念があるからこそです。これからも理念浸透を継続し、どんな環境になってもぶれることのない経営を進めていきたいと思います。

2012年は東日本の復旧・復興により総需要は多少持ち直すものと予測されますが、財政が厳しい状況に変わりはありませんし、円高などのいわゆる6重苦により民間需要も依然低調に推移すると考えられます。

楽観できる状況にはありませんが、そんな環境だからこそ、私どもの業界も大きく変わっていかなければならないと思います。プレキャストコンクリート業界は中小企業が大半ですが、これからの社会基盤整備を行ううえでは売上「1,000億円」以上の企業規模が必要だと考えます。全国事業展開を視野に入れ、さらに世界各地のマーケットにも目を向けていきたいと思います。

私は、より大きな目標に向けてインフラテックを経営していくつもりです。社名に恥じないよう「独自の技術(テクノロジー)で社会基盤(インフラ)を整備していく」ことを誰にも負けない努力で実現していきます。そのためにも経営理念を浸透させ、想念実現の人材を育てていきます。

  • アメーバ経営倶楽部機関誌「Amoeba Management Report」Vol.3より転載

2016年12月08日

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