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ミドリ安全株式会社M2M向けモバイル通信サービス

リアルタイム画像送信システム「Weyes(ダブルアイズ)」の通信に「KWINS 3G Plus」を採用~離れた場所からリアルタイムでの現場作業の確認が可能に~

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(右から)京セラコミュニケーションシステム株式会社 ネットワークソリューション事業部 事業部長 森 丈志 / ミドリ安全株式会社 環境機器事業本部 技術開発部 開発グループ設計チーム 部長 野沢 真氏 / ミドリ安全株式会社 セフティ&ヘルス統括部 営業部 縄野 翔氏 / 京セラコミュニケーションシステム株式会社 ネットワークソリューション事業部 ネットワークソリューション営業課 課長 市川 稔

さまざまな現場作業に欠かせない安全衛生保護具やユニフォーム。安全衛生保護具のトップメーカーであるミドリ安全株式会社(ミドリ安全)は、作業者の見ている状況を離れた場所からリアルタイムに確認できる画像送信システム「Weyes(ダブルアイズ)」を開発した。データ通信にはWiMAXと3Gの両方が使えるKCCSのモバイル通信サービス「KWINS 3G Plus」を採用。ミドリ安全ではITを活用して、より安全な現場作業を実現するために普及を進めていく考えだ。

1.新たな市場を作り出す、イノベーション商品として開発

ミドリ安全は1952年の創業以来「安全・健康・快適環境への奉仕」を社是として、安全靴、ヘルメットなどの安全衛生保護具から、作業着やユニフォーム、空気清浄機、健康医療機器、電気計測器まで幅広い商品を開発・提供してきた。特にヘルメットや安全靴、マスク、保護メガネ、手袋など作業者が身につける保護具を1社でトータルに提供できることが大きな強みだ。そして今回、同社が新たな市場を作り出すイノベーション商品として、開発・提供を始めたのがリアルタイム画像送信システム「Weyes」である。

ミドリ安全株式会社 環境機器事業本部 技術開発部 開発グループ設計チーム 部長 野沢 真氏

「今までは建設現場での工程把握や作業状況の検証、工場での安全教育のために作業風景を録画して持ち帰り、画像を共有していましたが、お客様から現場の画像をリアルタイムで見たいという要望もあり、システムの開発を始めました。その際、カメラを手持ちするのは危険なので、ヘルメットに取り付け、ハンズフリーで撮れるようなものにしようと考えました」とミドリ安全 環境機器事業本部 技術開発部 開発グループ設計チーム 部長 野沢 真氏は開発の経緯を話す。

2.帯域制限がなく、通信料も安価な「KWINS 3G Plus」を採用

開発にあたって、最も重要なのが画像データにアクセスする通信部分だ。ミドリ安全ではインターネットを使って、複数の人が画像を見ることができるようにするために、固定IPアドレスを採用することにした。「最初、KCCSから固定IPアドレスで高速通信ができるWiMAXの提案を受けていました。ところが、主な顧客となる工場は地方に多く、WiMAXのサービスが利用できない地域があることが分かりました。そこで、KCCSからWiMAXと3Gの両方を使えるKWINS 3G Plusを提案いただき、採用することにしました」と説明するのはミドリ安全 セフティ&ヘルス統括部 営業部 縄野 翔氏だ。

ミドリ安全株式会社 セフティ&ヘルス統括部 営業部 縄野 翔氏

ミドリ安全では他の事業者の固定IPサービスも検討したが、KWINS 3G Plusは帯域制限がないこと、通信料も安価で、回線・プロバイダの契約もKCCSとだけ行えばよいことから導入を決めた。

「KWINS 3G PlusはWiMAXでも3Gでも同じ固定IPを割り当てることができます。WiMAXと3GでIPアドレスが変わってしまうと、導入企業側で回線が切り替わる時にIPアドレスを変えなければなりません。そうした煩雑さがないので、簡単に使うことができます」とKCCS ネットワークソリューション事業部 ネットワークソリューション営業課 課長 市川 稔は説明する。

ネットワークソリューション事業部 ネットワークソリューション営業課 課長 市川 稔

さらに、KCCSは通信状態の検証や現場での評価作業の支援も行った。「試作機ができた時には、通信状態を細かくチェックしました。また当社の通信エンジニアリング部門の現場で実際に試してみて、評価作業も行いました」とKCCS ネットワークソリューション事業部 事業部長 森 丈志は語る。

ネットワークソリューション事業部 事業部長 森 丈志

3.コントロールユニットにサーバを搭載、ブラウザだけで簡単に画像を確認可能に

2013年4月から販売を始めたWeyesは、ヘルメットに装着するカメラとコントロールユニットで構成される。コントロールユニットはサーバを搭載しており、撮影した画像を蓄積する。そこにインターネット経由でアクセスし、作業者のヘルメットに付けられたカメラ画像をリアルタイムで確認できる。「専用ソフトは不要でブラウザだけで使えますし、KCCSの固定IPサービスを利用することで、複数の作業者の画像を同時に見たり、複数のパソコンから画像を見ることもできます」と野沢氏は説明する。

またWeyesはさまざまな分野での活用が可能だ。電柱の上の高所作業はチームを組んで行うが、1人しか登れないような場所は目視での確認ができない。しかし、Weyesを使えば作業内容を地上から確認することができる。また製鉄所の高炉などでの作業は、作業員が転倒センサーを装着し、転倒などした場合は大きな音が出て周りの作業員に知らせるようになっている。しかし、夜間など作業員が少ない場合にはすぐに助けに行けないこともあるため、Weyesと転倒検知送信機を組み合わせて装備し、音声だけでなく画像も合わせて確認することで倒れた場所も管理者に知らせることができる。
「現在Weyesは多くのお客様に興味を持っていただいています。現場での使い方を積極的に提案し、お客様のニーズに合わせて提供することで、導入企業を増やしていきたいと思います」と縄野氏は話す。

4.現場作業でITを活用し、より安全な環境づくりを目指す

Weyesはミドリ安全で初めてのITを活用した製品であり、安全衛生保護具の業界全体で見ても画期的なものだ。今後ミドリ安全では、Weyesをどんな作業現場でも使える堅牢性の維持を前提に、「小さく」「軽く」「安く」をキーワードにシンプルで使いやすい製品にブラッシュアップしていく考えだ。「画質を向上させ、より鮮明な画像で現場作業の様子を共有できるようにしたり、ハンズフリーでの活用だけでなく、監視カメラのような定置利用もできるようにします」と縄野氏は述べる。ミドリ安全では、現場作業でITが使われ、安全が確保されているような状況が生まれることを目指し、ITを活用したWeyesのさらなる開発を進めていく。
KCCSでは、Weyesの利用者が安心してご利用いただけるよう信頼性・安定性の高い通信サービスを提供し、ミドリ安全がMVNO(仮想移動体通信事業者)として今後さらなるビジネス展開をしていけるようサポートしていく考えだ。

Weyesの利用イメージ

取材時期:2013年7月
掲載日:2013年9月10日

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