2014年07月08日

京セラコミュニケーションシステム株式会社
清水 宏治

ワールドカップ会場で、日本人サポーターが会場のゴミ拾いをしている映像が話題となり、さまざまなメディアで賞賛の声が聴かれました。また、この様な日本人の振る舞いは、単なるパフォーマンスではなく、まさに「内から醸しだされたもの」であり、世代をこえて受け継がれた素晴らしいものだと評価されていました。ビジネスの世界においても、急速に世界との関わりが深まる中で、正しい心、美しい心を失わずに競争に立ち向かう姿勢が大切ではないか、そう強く感じました。

日本は「勤勉で礼儀正しい国」と評価され、ASEANの世論調査でも、最も信頼できる国として評価されているとのデータもあります。また、先述の競技場でのゴミ拾いは1998年に初めてワールドカップに出場したときから行われているそうです。「正しいことは美しい」、それを世界に示す取り組みに、自らの日常を振り返り、本当に頭が下がるとともに、こういった日本人の誇るべき美徳を日常の場で、また、ビジネスの場でもしっかり継承していくことが大切ではないか。そう感じた次第です。

京セラグループで実践されてきた「京セラフィロソフィ」は、今年書籍として出版され多くの書店でベストセラーになっています。「欲張るな」「人をだますな」「嘘を言うな」「正直であれ」といった人間として当然守るべきプリミティブな道徳観や倫理観であるからこそ、多くの方の賛同を得ているのではないでしょうか。日本人に受け継がれてきた「勤勉さ」や「礼儀正しさ」など、フィロソフィのような価値観が自社に浸透されているのか、振り返ってみてはいかがでしょうか。

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