「製造業の事例に学ぶ やりすぎないセキュリティ対策セミナー」を開催(大阪)

2017年12月07日

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、2017年11月29日(水曜日)に、ホテル阪急インターナショナルにて、「製造業の事例に学ぶ やりすぎないセキュリティ対策セミナー」を開催しました。

市場の変化が進む中、近年では経営に大きな影響を与えるサイバーセキュリティ事故が多発しています。また、外部からの攻撃や内部からの情報漏えいなど、セキュリティ対策が必要な事案が増加しており、これらの対策が重要な課題となっています。加えて、これからのセキュリティ対策には、昨今のサイバー攻撃の複雑化、巧妙化に伴い、既知の攻撃のみならず、過去に前例のない未知の脅威に対する事前検知が求められます。

今回の基調講演では、株式会社ラックの又江原様より、「今後求められるセキュリティ対策・運用の傾向予測」と題して、企業のセキュリティ対策の実態や課題、今後の傾向予測をお話しいただきました。続いて、ダークトレース・ジャパン株式会社から、未知の脅威に対抗するセキュリティ免疫システム「Enterprise Immune System」をデモを交えてご紹介いただきました。また、京セラ株式会社からは、現在、自社で実施されているセキュリティ対策の事例をご紹介いただきました。

プログラム1 今後求められるセキュリティ対策・運用の傾向予測

又江原 恭彦 氏

株式会社ラック
エンタープライズ・セキュリティサービス事業部
セキュリティコンサルティング部 部長

多層防御、標的型攻撃対策など、近年迫られた各セキュリティ対策・インシデント対応の事例を考察し、今後求められるであろう考え方として、情報系から制御系まで広く捉えた対策の方針、体制の適正化に関する参考情報についてご説明しました。

プログラム2 The Enterprise Immune System:次世代サイバー防御に機械学習を活用

重川 隼飛 氏

ダークトレース・ジャパン株式会社
サイバーディフェンステクノロジースペシャリスト

ますます高度化・増加するサイバー攻撃や内部脅威に対し、完璧な防御はもはや不可能です。ダークトレースのEnterprise Immune System技術は、ケンブリッジ大学の専門家により開発された機械学習と数学理論を駆使してネットワーク全体の定常状態を常に把握、リアルタイムに可視化し、異常な挙動や未知の脅威を即検知する、ルールやシグネチャに依存しない新機軸のセキュリティ対策です。設立以来、わずか4年で従業員数は600名を超え、世界70か国における3,750件以上の導入実績において53,000を超える未知の脅威を検知したダークトレースの自己学習型アプローチについて、最大の特長である3Dグラフィックによるネットワーク可視化ツールのデモを交えながら詳しくご説明しました。

プログラム3 セキュリティ対策の事例紹介

和田 祐介 氏

京セラ株式会社
経営情報システム部 情報システム6課 課責任者

自社で実施しているセキュリティ対策の事例として、セキュリティ免疫システム Darktrace「Enterprise Immune System」を導入するまでの背景や課題、セキュリティ対策を検討するうえでポイントとした点や導入後の効果についてご説明しました。

また、京セラでは経済産業省が掲げる「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」に則った対応を実施していますが、こうしたガイドラインへの対応だけにとどまらず、今後も継続的にセキュリティ対策を強化していくことを目指しており、現在課題となっている事案についての取り組みなどもご紹介しました。

各社のご講演の後、KCCSからは、当社のセキュリティ事業の取り組みや各種サービスをご紹介しました。

セミナー終了後には、懇親会を開催させていただきました。ご出席の皆様同士懇親を深めるとともに、セキュリティ免疫システムのデモをご覧いただきながら、皆様が抱えている課題などについて率直な意見交換をさせていただきました。

ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

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