基幹システム刷新の勘所について、事例を踏まえてご紹介!「製造業様向け 基幹システム刷新セミナー」を開催(東京・大阪)

2017年02月16日

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、2017年1月23日(月曜日)にインフォアジャパン株式会社 東京本社(東京都千代田区)で、1月25日(水曜日)にエムオーテックス株式会社 大阪本社(大阪市淀川区)で、「【製造業様向け】基幹システム刷新セミナー」を開催しました。

昨今、多くの製造業において、国内外の現場の製造状況を迅速かつ正確に把握し、的確な経営判断を行うことを目的にERPの導入が進んでいます。しかし、システム導入後、市場や事業の変化に対応するため、追加開発やバージョンアップが必要となり、導入時には想定していなかったコストが発生してしまうというケースをしばしば耳にします。

そこで、本セミナーでは、既存ERPパッケージのリプレースを検討中の方、ハードの老朽化やサポートの問題で脱オフコンを検討中の方、基幹システムの今後の方向性を検討中の方を対象に、KCCSが考える基幹システム刷新の勘所について、事例を踏まえてご紹介しました。

プログラム1 "事例"でご紹介する基幹システム刷新の勘所

本セッションでは冒頭、「ERP導入は"成功している"と言えるのか?」という問題提起を行いました。IT系専門媒体が行った調査結果を示し、ERP導入前の期待と導入後の実際を比較すると、多くの企業が導入や保守にかかるコストや製品の操作性・拡張性などに期待したほどの効果を得られていないという"ギャップ"を感じ、不満足な点としていることをご説明しました。

続いて、こうした不満点の原因を分析し、対策として、業務理解・権限・能力・時間を持った体制を構築すること、プロジェクトの本来の目的を見失わないこと、柔軟性の高い製品を採用することが重要であると解説しました。

そして、当社のERP導入実績を踏まえ、システム刷新成功の勘所を、「①プロジェクト体制作りを軽視しない」「②バージョンアップが難しいパッケージは選択しない」「③プロジェクトの"本来の目的"を見失わない」の3ポイントにまとめ、それぞれ失敗例・成功例の事例をご紹介しました。

基幹システム刷新のきっかけは、変化する事業環境への対応、システムの老朽化、運用費の課題などさまざまですが、いずれの場合においても、基幹システム導入成功の鍵となるのは「BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)」の手法です。売上や収益率などの目標達成のために、いかに既存の業務内容や業務フロー、組織構造などをERPに合わせるかという点、自社で機能拡張や保守を行う体制と仕組みを作り、決して導入をベンダ任せにしない点の2つが最も重要であるとご説明しました。

プログラム2 "事例"でご紹介する変化に強いERP「Infor SyteLine」

環境変化の激しい昨今の経営環境においては、変化に強いERP導入を行うことが求められています。本セッションでは、まず、基幹業務全般および企業グループ全体におけるプロセス標準化と情報の統合・蓄積を行うことで経営状況を可視化し、経営の意思決定に貢献するというERPの導入目的を今一度整理したうえで、次期ERPシステムに求められる要素として、業務機能、開発環境、操作性、運用方法、グローバル対応など、さまざまなポイントを解説しました。

そして、強力なアドオン開発ツールや周辺オプションによって機能拡張や変更が容易であり、アドオンモジュールを含めたバージョンアップが低コストで可能なインフォア社の「Infor SyteLine」をご紹介し、特に製造業に導入実績がある点、ユーザインターフェイスの高い操作性やグローバル対応に定評のある点、企業の将来的な業務拡張に低コストで対応できる点などの特長をご説明しました。

また、今回は、ある企業様の海外拠点への導入事例をとり上げました。導入企業様では、在庫の適正化と業務の標準化、グローバルビジネス成功に貢献する情報基盤を実装することを目標に"Global Model"という自社標準手順を構築し、ベトナムと中国の現地法人にERPシステムを導入しました。約2年半のプロジェクトの全体像を通して、海外現地法人複数拠点へのERP導入成功を支えた、強いオーナーシップ、導入ノウハウ、人材育成と安定稼働といった導入企業様の強みや、現在、今後の課題となった点の改善に向けて進められている取り組みをご紹介しました。

プログラム3 「Infor SyteLine」デモンストレーション ~操作性・拡張性に優れたSyteLineの特長~

本セッションでは、操作性・拡張性に優れた「Infor SyteLine」の特長について、デモを通してご説明しました。

「操作性」の点では、データの一覧や詳細情報を照会する画面をご覧いただき、その時々で一番作業がしやすい表示形式で直感的に分かりやすい仕様となっていること、エクセルとの連動(インポート・エクスポート)が可能で、データ編集などの業務効率向上を実現できること、ワークベンチ機能で、アドホックな照会やレポート作成のためにユーザ単位で自由にレイアウト変更や集計項目追加などを行うことができ、柔軟なデータ活用が可能であることをご説明しました。

「操作性」の点では、高度で柔軟なカスタマイズ性として、Microsoft準拠のアーキテクチャを採用しており、開発ツールを備えていることで、「少し項目の位置を変えたい」「表示する項目を増やしたい、変えたい」などのアドオンが容易であることをご説明しました。
また、項目追加がInfor SyteLineの設定画面で実施でき、バージョンアップ時の影響を受けにくい環境で管理されていることや、ユーザや部門によって項目の表示、データの操作権限を個々に設定できること、部門別のダッシュボードを定義することで必要な情報を簡単に表やグラフなどに表示し、検索や業務判断の作業を効率化できることをご説明しました。

KCCSは、今後もさまざまなセミナーを開催していく予定です。

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