データドリブンマーケティングを成功に導くポイントをご紹介『顧客経験価値を向上させるDMP実践活用セミナー』を開催

2016年01月14日

京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、2015年12月10日(木曜日)、KCCS東京支社で「顧客経験価値を向上させるDMP実践活用セミナー」を開催しました。

昨今、データプラットフォームの構築によりマーケティング活動が「見える化」され、そのデータをもとに、PDCAサイクルを回転させるマーケティング手法「データドリブンマーケティング」に取り組み、ROI最大化を目指す企業が増えています。
本セミナーでは、カスタマーエクスペリエンス(顧客経験価値、CX)向上を主題におき、クロスチャネルキャンペーンマネジメント(CCCM)の必要性やDMPを活用したマーケティングオートメーション(MA)戦略についてご説明し、データドリブンマーケティングを成功に導くポイントを最新事例を交えてご紹介しました。

<基調講演>カスタマーエクスペリエンス向上の重要性と課題について ~企業と消費者をつなぐ一気通貫のクロスチャネルキャンペーンマネジメント(CCCM)~

有園 雄一 氏

アタラ合同会社
取締役 COO

市場が成熟し、少子高齢化により人口減少が進む現在の日本では、顧客一人ひとりの体験、さらには顧客一生涯の経験価値(LTV)を最大化させるマーケティング施策が重要となっています。

有園 雄一 氏

講演ではまず、昨今注目を集めるAI(人工知能)について触れ、今後あらゆる分野でオートメーション化が進むことで、企業のマーケティング活動には、"風が吹けば桶屋が儲かる"のような「シナリオ」を考える役割"Marketing Tinker"が必要になると述べました。その上で、昨今マーケティングにおいて一般的な手法となってきたDMP・MA・CCCMについて、導入企業が抱える課題点を論じ、改めてその重要性を解説するとともに、ソーシャルメディアなどの台頭によって消費者行動が変化し、あらゆるヒトとモノがつながる今の時代に対応した新しい消費行動モデル「Dual AISAS ModelTM」を説明しました。
最後に、この「Dual AISAS ModelTM」を用いた分析・PDCAフォーマットなどを示しながら、DMP・MA・CCCMを有効に活用し、集めた情報を分析して、顧客一人ひとりとのコミュニケーション設計を図ることができると述べ、講演を締めくくりました。

<プログラム1>DMPを起点としたデジタルマーケティング戦略とは ~クロスチャネル・リアルタイム・プロファイルで実現する新たな感動体験~

芳井 沢人

京セラコミュニケーションシステム株式会社
デジタルマーケティング事業部 事業部長

昨今、スマートデバイスやソーシャルメディアの普及により、消費者は複数のチャネルを跨る複雑な購買行動をとって情報の主導権を握るようになっており、企業が自社の製品・サービスを選んでもらうには、消費者一人ひとりに、適切なチャネルから適切なタイミングで、双方向かつOne to Oneのコミュニケーションを行うことが必要です。
本セッションでは、消費者が各チャネルに接触した時の行動を起点に、DMPがリアルタイム・マーケティング・ハブとなって各チャネルと連携し、消費者にとって最適なタイミング、最適なチャネルでコミュニケーションを図る仕組みを説明しました。

芳井 沢人

セッション後半では、当社 コンサルタント 髙山 幸次郎が登壇し、DMPの活用例として、顧客の興味・関心や属性によってランディングページを最適化する方法、顧客のサイト閲覧履歴と来店情報を結びつけるスマホアプリを活用したO2O施策などを、デモを交えてご紹介しました。

最後に、芳井がDMPを中心としたマーケティングプラットフォームの姿を提案し、これからの企業のマーケティング活動には、データの分析結果をもとに、次のアクションを起こしていくデータドリブンな手法が必要で、DMP・MA・CRMなどのソリューションやその後の運用体制も含めたインテグレーションが重要になってくると述べました。

髙山 幸次郎

<プログラム2>MA、DMPが実現するカスタマーエクスペリエンスマネジメント(CXM)

中村 健一郎 氏

株式会社シャノン
代表取締役

昨今のマーケティング活動は、日々さまざまなキーワードが語られ、多種多様なコンテンツやツールによって無数の手法が存在します。このような中で、企業には戦略として、競合優位性となりうる顧客との関係性を築くことが求められています。
本セッションでは、顧客の現在の状態とゴールとなる姿を比較し、両者のギャップとなっている要因を挙げて課題を整理することが大切だと述べ、大手システム開発会社や不動産会社のMA導入事例を紹介しました。そして、今後はMAにDMPを連携することで、精度の高いターゲティングによって一歩進んだ顧客とのコミュニケーションを設計することができ、それによって多くの課題が解決できると説明しました。

中村 健一郎 氏

<交流会>

プログラム終了後は、講師も参加して交流会を行いました。セミナーを通しての疑問や自社が抱える課題を共有し、活発な意見交換が行われました。

KCCSは、今後もさまざまなセミナーを開催していく予定です。

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