Research & Development 次世代無線エリア設計技術

KCCS

次世代無線エリア設計技術

電波伝搬計算は、地図の低価格化やコンピュータの高機能化により、レイトレースなどを高精度に計算することが可能になってきています。しかし、現実の空間と、計算に使用する地図との間には多少の誤差があり、この誤差の修正には人的・物的なコストが掛かります。

また、電波状況はユーザがどこにいるかによっても干渉の結果が変わるため、電波伝搬計算だけではそれらを再現することができません。さらに都市部では、時間帯により人口が変化するため、その時々の電波状況を模擬することが非常に困難となっています。

これらの課題を解決すべく、KCCSでは「次世代無線エリア設計技術」の研究・開発に取り組んでいます。

端末と基地局の実測データを活用

端末と基地局の実測データを用いて、ユーザの位置に対する実際の電波の強さと電波伝搬計算による値を比較し、その差異を補正します。これにより従来よりも現実の値に近いシミュレーション結果を得ることが可能です。

端末と基地局の実測データを活用

特に都市部において、昼間の混雑時と夜間の閑散時で干渉の度合いが変化し、通信速度に影響を与えることが多くあります。実測データの値が同一地点において大きく異なる場合には、その差を考慮することで、日時による変動などに基づいたシミュレーションを行い、より現実に近い結果を机上で得ることができます。

混雑時と閑散時

また、この技術を応用すると、新たなエリア建設の際、新エリアと地形などの環境要因が類似する既存エリアのデータを用いたシミュレーションが可能で、電波測定や最適化に掛かる工数を削減し、基地局建設における初期投資抑制に効果的となります。

KCCSは、実測値に基づく精度の高いエリア設計技術により、基地局建設における投資やオプティマイゼーション費用削減に貢献します。