導入事例

無線ブロードバンド 導入事例

無線ブロードバンド

静岡県榛原郡川根本町

川根本町が光ファイバと無線により町内全域を高速ブロードバンド化
ICTの利活用で「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を推進

3.IP電話や緊急放送を備えた「かわねフォン」の利活用を推進

高速ブロードバンド環境により、数時間かかっていた広報紙のデータ送信が数分で済むようになった。山間部の寸又峡温泉や接岨峡温泉の基幹ネットワークは無線を利用しているが光ファイバと遜色のない通信速度を確保し、全町域で高速なインターネット接続が可能となっている。「地域住民をメンバーとするICT利活用検討委員会を設け、情報基盤の利活用に向けてアイデアを出し合っています。新たにオープンした川根本町若者交流センターでICTの講習会を企画したり、本庁舎と総合支所を結ぶテレビ会議の試験を開始したりするなど、さまざまな取り組みが始まっています」と鈴木町長。川根本町には4つの小学校と2つの中学校のほか県立高校が1校あるが、インターネットを使った学習や遠隔診療など教育・医療面でも期待されている。

高速ブロードバンド環境の整備とともに「かわねフォン」の利活用も進んでいる。行政情報や地域行事などの案内を文字や画像で配信する「お知らせ機能」や、災害時の緊急連絡をする「告知放送」のほか「動画視聴機能」がある。町の広報紙の取材時に動画を撮影し、孫の通う保育園や小学校の行事を動画で紹介するなど、お年寄りにもかわねフォンを親しんでもらえる工夫がされている。また山田課長は「町内のかわねフォン同士は無料でIP電話とテレビ電話を利用できますが、1日に約1,000件の通話があり住民のコミュニケーション活性化に効果を発揮しています」と手ごたえを実感する。

かわねフォン

KCCS 川村・観光防災Wi-Fiステーション


KCCS 社会システム営業本部 社会システム営業統括部 事業部長の川村 宏樹は「今後、情報基盤を利用したお年寄りの見守りサービスなども可能になります。KCCSのエンジニアリング技術とICT技術を活かし、町の活性化に役立つサービスを提案していきます」と述べる。

情報基盤の整備に合わせ、駅や観光スポットで無料のインターネット接続を提供し、ソーラー発電と蓄電池の組み合わせにより災害時の通信手段となる「観光・防災Wi-Fiステーション」、観光客に情報を提供する「観光ポータル」の整備も進められている。


川根本町では、鈴木町長が中心となって地域の歴史や文化などを学びながら、住民が町づくりに参画する「千年の学校」の活動を続けている。こうした地域の目指す姿や取り組みと足並みをあわせ、自治体の持続的な人づくりや魅力づくり、活力づくりに貢献すべく、KCCSはICTの利活用を提案していく。

取材時期:2016年3月
掲載日:2016年4月21日